イベントレポート
【CES 2019】メルセデス・ベンツ、新型「CLA」世界初公開。ダイムラー次期CEO Kallenius氏「2018年の努力の結晶」
トークセッションにはNVIDIA CEO ジェンスン・フアン氏が来場
2019年1月9日 11:06
- 2019年1月8日~11日(現地時間)開催
独ダイムラーは1月8日、ラスベガスで開催中の「CES 2019」において、メルセデス・ベンツの新型「CLA」を世界初公開した。
ステージに現われたダイムラー次期CEOのOla Kallenius氏が「我々の2018年の努力の結晶」と語る4ドアコンパクトクーペの新型CLAは、車内にインフォテイメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」を採用、自然に話しかけるだけで周辺のレストランを探し出すといった対話型のコネクテッド機能を提供する。
また、最新の運転支援システムを「Sクラス」から取り入れ、一定の状況で部分的に自律走行を行なう。Cd値(空気抵抗係数)0.23のエアロダイナミクスを実現しており、メルセデス・ベンツ・カーズ マーケティング&セールスのBritta Seeger氏は、「4シーターのこのクルマはアイアンマン(トライアスロンの世界選手権)を2度制覇したヤン・フロデノが競技用自転車で走るのとほぼ同じエアロダイナミクスを備えている」と評した。
また、同社ブースでは午後にNVIDIA 創業者兼CEOのJen-Hsun Huang(ジェンスン・フアン)氏が来場。メルセデス・ベンツ・カーズ 上級副社長のSajjad Khan氏とトークセッションを展開し、「我々は2つの重要な面でで協業しており、1つはクルマの中でのユーザーエクスペリエンスの定義づけ。もう1つはAI技術を使ってクルマをデジタルプラットフォームとして自動化を実現。将来のクルマのアーキテクチャを作ろうとしている」と説明。
「将来のクルマはソフトウェアで定義されることは分かっていて、そのためにどんなアーキテクチャが要求されるかを考えている。(コンピュータが)クルマの中で何をしたいかを読み取ってくれて、クルマの外で起こっていることを完全に把握する」と話し、CASE(Connected、Autonomous、Shared、Electric)が生み出す「点と点」を結ぶために2社の協力関係を続けていくとした。