2015フランクフルトショー

ブリヂストン、低燃費タイヤ技術「ologic」や「エアフリーコンセプト」などをアピール

ソーラーカーレース車両やニュル24時間参戦車両、インディカーマシンも展示

2015年9月19日~27日(一般公開)

独フランクフルト Messe Frankfurt

 ブリヂストンはフランクフルトショーの会場で、「環境」「安全・安心」「ワクワク」「プレミアム」のメッセージのもと、「技術イノベーションゾーン」「プレミアムカテゴリー商品ブランドゾーン」「Firestoneブランドゾーン」の3ゾーンに分けて製品展示や技術紹介を実施した。

 もっとも面積を割いて紹介を行っていた「技術イノベーションゾーン」では、「エアフリーコンセプト」やランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」、タイトルスポンサーを務める「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」の参戦マシンなど、同社を代表する商品・技術が展示された。

 ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ参戦マシン(2013年の工学院大学のソーラーカー)は、狭幅化によって空気抵抗を低減し、大径化により転がり抵抗を大幅に低減するという独自の低燃費タイヤ技術「ologic」を搭載した「ECOPIA with ologic」を装着。この「ologic」技術はBMWの電気自動車(EV)「i3」でも活かされており、i3は「ECOPIA EP500 ologic」として155/70 R19という狭幅・大径サイズのタイヤを履いている。今回のモーターショーがBMWの本国であるドイツで行われたこともあるためか、普段なかなかお目にかかれない「ECOPIA with ologic」も単体で展示されるなど、興味深い内容になっていた。

2013年のブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジに出走した工学院大学のソーラーカー
転がり抵抗と空気抵抗の低減を使命とした「ECOPIA with ologic」は狭幅・大径が特徴。タイヤ進行方向に長い接地形状に加え、専用パターンやコンパウンドを組み合わせることでウェット・ドライ問わず高いグリップ性能を確保するという
タイヤ側面に張り巡らせた特殊形状スポークの採用によって空気の充てんを不要とし、省メンテナンス性に優れるとともにパンクの不安を排除した「エアフリーコンセプト」
ランフラットタイヤの技術紹介とともに「POTENZA S001 RFT」を展示

 また「プレミアムカテゴリー商品ブランドゾーン」では「POTENZA S007」やニュルブルクリンク24時間耐久レースに出場した「LEXUS LFA」を、「Firestoneブランドゾーン」ではFirestoneブランドの歴史や同社グループが独占してタイヤ供給を行っているインディカーレースの車両などを展示し、モータースポーツにも力を入れていることをアピールしていた。

ニュルブルクリンク24時間耐久レースに出場した「LEXUS LFA」や、インディカーレースの車両なども展示された

編集部:小林 隆