東京オートサロン2015

トヨタ車ベースのカスタマイズカーが並ぶモデリスタ&TRD

86だけでなくハイブリッドカーもカスタマイズが楽しめる!

2015年1月9日~11日開催

 1月9日、年明け恒例となったクルマ好きのためのイベント「東京オートサロン 2015 with NAPAC」が幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開幕した。トヨタ自動車系のカスタマイズメーカーであるトヨタモデリスタとTRD(トヨタテクノクラフト)はトヨタと同じ北ホールにブースを構え、それぞれ6台、7台と多くのカスタマイズカーを展示している。順に紹介していこう。

トヨタモデリスタ

 モデリスタのブースコンセプトは「CROSS THE CUSTOMIZE WORLD」。その中でメインとなる展示車両が、同社がカスタマイズトレンドとして捉えている3つの“C”、すなわち「クロス」「カラー」「クールスタイル」を体現したコンセプトカー「プリウスα CYBER CROSS CONSEPT」だ。

 エクステリアの中心となるのは新たにリリースされた「クロスキット」で、スポイラーやフェンダーガーニッシュなどを追加することでプリウスαにSUV風のイメージを追加するモノ。さらにオレンジのイルミネーションカラーを追加するライティングキット「COLORED RAY UNIT」を装着している。これは光源がオレンジなのではなく、オレンジ色のグラデーションペイントに白色光を当てることで、あたかもオレンジ色のイルミネーションを装着したかのように見せる仕組み。

 何も言われずに実車を見ると、確かにオレンジ色の照明を使っているように見える。逆に色の部分をステッカーのような素材にすれば、張り替えるだけで何色にでも変えることができるワケで、なかなか面白い試みと言える。

クロスキットを装着したプリウスα。コンセプトカーならではのカラーリングであるが確かにSUVらしい雰囲気が漂っている
バンパー下部とグリルはオレンジ色のペイントが白色のライトで浮かび上がる。写真では分かりづらいが実車を見るとオレンジ色の照明に見える
ドアグリップ部も同様の仕上げ
アンテナはクリアタイプで照明が仕込まれている凝った作り
ステアリングはホワイトとグレーのコンビネーションにアクセントでオレンジが入る
シートにもオレンジのアクセントが入っているが、こちらは実際にオレンジ色に光る
照明部分にも表皮が貼られているので触っても違和感はない
フロントスポイラー、リアガーニッシュ、フェンダーガーニッシュからなるクロスキットを装着したヴィッツの「クロススタイル」
アクアに新たに設定された“X-URBAN”をベースに「アクティブスタイリッシュキット」を装着。都会派SUVといった趣
ワンポイント的に使われるブルーが印象的
エアロキットを装着した「プリウスα MODELLISTA」
エアロキットとメッキガーニッシュ「クールシャインキット」でイメチェンした「アクア MODELLISTA」
エスクァイアにもエアロキットとクールシャインキットを装着した車両を展示
プリウスのカラーコーディネーションが可能な「COLOR LIST」。タッチパネルモニターを使ってその場でコーディネートを試すことができるようになっている
オリジナルデザインのホイール展示も。下段左にある参考出品の「WingDancer VI」はこのオートサロンで初公開されたアイテム

TRD(トヨタテクノクラフト)

 TRD(トヨタテクノクラフト)のブースでメインとなるのが7台中3台を占める86だ。1台は究極の86を目指して製作された開発車両「Griffon Concept(グリフォン コンセプト)」。2014年のオートサロンでコンセプトカー部門の優秀賞を受賞した後、筑波サーキットに持ち込んで1分を大きく切る58秒407のタイムをマークしている。もう1台はグリフォンコンセプトの技術がフィードバックされたコンプリートカー「14R-60」。2014年10月に100台限定で販売(630万円)されたが、すでに完売となっている。

 そして最後の1台が参考出品となる「14R-60 Street Edition Concept」。こちらは14R-60をよりライトな仕様としたモデルで、専用バンパーやスポイラーといったエアロパーツを中心としたアイテムを装備する。発売時期は未定とのことだが、完成度の高さから見てもそう遠くない時期に登場することになりそうだ。

完全な開発車両となるグリフォンコンセプト。1tを切る車重、自然吸気ながら230PSを超えるパワーユニットなど86ファンにはたまらないスペック
サーキットでの使用を前提として開発された14R-60
ごく普通のユーザーでも楽しめる14R-60 Street Edition Concept。発売が待ち遠しい
DINスペースにはメーターが埋め込まれる
安定性の向上を主眼に開発されたTRD製前後スポイラー&サイドスカートを装着したレクサス RC “F SPORT”
アルミホイールは鍛造19インチ。フロントタイヤを245/40 R19とワイド化することにより、ニュートラルステアを実現
「AT(CVT)でもラリーが楽しめる」ことをテーマに開発中のアクア
バケットシートのほかボルトオン装着可能なロールケージも開発中
サスペンションはターマックのレースを前提にノーマル形状を予定
マッドフラップもラインアップされる
こちらはTRDラリーチャレンジに実際に参戦している車両
発売されたばかりのエスクァイアのカスタマイズモデル
ホイールはスポークタイプの「TF4A」。サイズは17×6.5J

安田 剛