東京オートサロン2015
トヨタ、「GRMN」や「G's」ブランドのカスタマイズモデルを多数展示
2014年のコンセプトモデルが市販バージョンとしてデビュー
(2015/1/10 04:48)
- 2015年1月9日~11日開催
1月9日、年明け恒例となったクルマ好きのためのイベント「東京オートサロン 2015 with NAPAC」が幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開幕した。トヨタ/GAZOO Racingブースは前回同様、北ホール9~10で広いスペースを確保。カスタマイズカーやレーシングカーが多数展示されている。その中から注目のモデルを中心に紹介していく。
マークX“GRMN”
2014年はコンセプトモデルとしてお披露目されたが、いよいよ発売が決定した「マークX“GRMN”」。会場では市販モデルをひと足先に見ることが可能となっている。ベースとなるのは車名どおりFRセダンのマークX。V型6気筒DOHC 3.5リッターの「2GR-FSE」ユニットを搭載したハイパフォーマンスモデルに専用6速MTを搭載したほか、スチール製ルーフ比で約10kgの軽量化を実現する専用CFRP(Carbon Fiber Reinforced Plastic)ルーフパネルの採用、加えて数々のボディー補強やサスペンションチューニングなどが施されている。3月1日から受注開始で、全国限定100台となっている。価格は540万円。
GRMN86 Prototype
ニュルブルクリンク24時間レースに参戦する車両のロードゴーイングバージョンとなるモデルのプロトタイプが「GRMN86 Prototype」。ボディーブレースなどの追加によってねじり剛性をノーマルの1.8倍にまで高めたほか、ブレーキ強化、ギア比のクロスレシオ化、車高調整式サスペンションの採用、さらにカーボン製のボンネットやルーフ、トランクリッド、リアウイングなどにより軽量化も実施。これらに加え、エンジン内部の低フリクション化、吸排気系の変更など、パフォーマンス面でもリファインを行い、走りの質が全面的に高められている。
MIRAI ラリー仕様車
2014年12月に発売された水素を使って走る燃料電池車(FCV)の「ミライ」。そのプロトタイプを元に製作されたのがこのクルマだ。実際に昨年行われた新城ラリーでモリゾー選手(トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田章男氏)がステアリングを握り、00カーを務めている。
TES-CROSS
「TES-CROSS」はトヨタ社員による「トヨタ技術会」のメンバーが、「曲がるクルマ」をコンセプトに開発したクルマ。ヴィッツをベースにボディーを200mmワイドトレッド化したほか、リアサスペンションをダブルウイッシュボーンに変更し、さらにオープン化&CFRP/FRP製のボディーパネルの採用、スーパーチャージャー付1.0リッターエンジンの搭載など多岐に渡るカスタマイズを実施。最低地上高が170mmとベース車より高くなっているものの、オープン化や992kgと軽量なボディーなどにより低重心化を実現。2014年9月には製作が完了し、実際に走行して走りのよさも確認済みだという。
style LB
「FJ CRUISER×Style Cb」や「86×Style Cb」と続くスタイルシリーズ。その最新作がミニバンをベースに華やかさを追求した「style LB」だ。車名の“LB”は“ル・ボルドー”を意味し、ワインをイメージした車両。そのイメージを強く演出するボディーカラーは、なんと8コート塗装により深みと輝きを実現しているという。
G's
ステージ横にはG's各車を展示するゾーンを用意。初登場となるのは昨年発売が開始された「ハリアー G's」と「プリウスα G's」の2台。ハリアーはフロントグリルや前後バンパー、シートなどの専用アイテムを装着することでG'sならではの差別化が図られているほか、18個所に及ぶ溶接の打点追加や剛性アップパーツの装着、35mmダウンのサスペンションなどにより走行性能も高められている。一方のプリウスαも専用チューニングサスペンションやボディー補強が加えられているが、どちらかと言えば本命はインテリア。合成皮革やピアノブラック塗装の加飾により室内の質感が大幅に高められている。