ジュネーブショー 2017
【ジュネーブショー 2017】日産、一部仕様向上した新型「キャシュカイ」世界初公開
2017年度中に自動運転技術「プロパイロット」搭載。7月に欧州で発売
2017年3月7日 22:38
- 2017年3月7日(現地時間)発表
日産自動車は3月7日(現地時間)、スイス・ジュネーブで開幕した「ジュネーブショー 2017」で一部仕様向上を行なった新型クロスオーバー「キャシュカイ」を世界初公開した。
新しいキャシュカイでは内外装のリフレッシュや走行性能の改善などを実施したほか、高速道路の単一車線でアクセル、ブレーキ、ステアリングのすべてを自動的に制御する自動運転技術「プロパイロット」を2017年度中に搭載予定であると合わせて発表された。なお、新型キャシュカイは欧州市場で7月に発売される。
エクステリアデザインではヘッドライトやリアコンビネーションランプなどに特徴的な「ブーメランランプシグネチャー」のデザインエッセンスを使用。ヘッドライトに改良型の「ブーメラン型デイタイムランニングライト」を採用し、リアコンビネーションランプは「3D(スリーディメンショナル)リアランプ」でブーメラン型に縁取ったことにより、レンズ効果によってブーメラン形状を際立たせている。また、キャシュカイとして初めてシャークフィン型ルーフアンテナを標準搭載した。
走行性能では足まわりやステアリングシステムを改良して、キャシュカイのアピールポイントの1つである「力強い走行性能」を強化。また、航空業界で使用されている「ボルテックスジェネレーター」のデザイン技術をアンダーサイドに取り入れ、エアフローをコントロールして空気抵抗を抑えたほか、吸音材の最適使用、リアガラスの板厚アップなどによってキャビン内に伝わるロードノイズやエンジン音、風切音を低減。洗練された走りを実現している。
内装では日産の最新デザインを採り入れているD型ステアリングに、クロームインサートを追加したほか4方向コントローラーを搭載。コンビメーターディスプレイを直観的に操作可能になり、ドライバーが前方から目線をそらす時間を減らして安全性を高める。DABデジタルラジオと衛星ナビを備えるインフォテイメントシステム「NissanConnect」にも改良が加えられ、ユーザーインターフェースを一新している。
また、今回から最上級グレードとなる「Tekna+(テクナプラス)」を新設定。柔らかな肌触りを持つ高品質ナッパレザーをシート表皮に採用し、センター部分には立体的なプレミアムキルティングを施してラグジュアリー感を高めている。
このほか、駐車場から後退出庫するときに衝突リスクを低減する「リア・クロス・トラフィック・アラート」をキャシュカイとして初搭載。また、夜間走行時の安全性を高める「アダプティブフロントライト」を採用している。