人とくるまのテクノロジー展 2023

人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA開会 主催者企画展示には「直面している社会の課題を社会全体で考えようというメッセージを込めた」と大津啓司会長

2023年5月24日~26日 開催

人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMAの開会宣言を行なった公益社団法人 自動車技術会 会長 大津啓司氏(本田技研工業株式会社 執行役常務 兼 株式会社本田技術研究所 代表取締役 社長)

 自動車技術会は5月24日、「人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMA(会場:パシフィコ横浜、会期:5月24日~26日)」の開会に合わせて、大津啓司会長が開会宣言を行なった。出展は499社(1115小間)で、来場者数は3日間で約4万人を見込んでいる。

 大津会長は、「今年で30回目の開催となる節目を、499社の方々とともに迎えることができました。1992年に「その先のテクノロジーが見える」というメッセージのもと初開催し、時代の流れとともに業界を超えた多くの分野の技術者や研究者が交流することにより、裾野を広げながら新たな価値を創造する場として多くの人に認知されるようになった。また、昨年からはリアル展示会とオンライン展示会とのハイブリッド開催により、自動車業界の枠組みを広げるべく、ITやAIという新しい技術の技術者、研究者のつながりの場となるよう、さらなる発展を試みている」とあいさつ。

 今回の人とくるまのテクノロジー展は、「英知を集結しよう! カーボンニュートラル、その先の循環型社会へ」を統一テーマとして、さまざまな講演会や展示が行なわれる。

 大津会長は続けて、「今や避けては通れない地球規模の課題を乗り越え、持続可能な社会にしていくためには、競争と循環が鍵になると考えております。裾野が広く、社会に与える影響も大きい自動車産業において、カーボンニュートラルを実現するためには、ライフサイクル全体で脱炭素化をしていく必要があり、これまでの『資源を採掘し、製造し、廃棄する』という一方通行のリニア型社会から、循環型の社会へ変換していくことが強く求められています。今回の主催者企画展示は、そのような思いのもと『直面している社会の課題を社会全体で考えよう』というメッセージを込めています。ぜひ英知を集結する場として、皆さまのお役に立てればと考えております」と開会を宣言した。

 なお、人とくるまのテクノロジー展2023 YOKOHAMAは入場料無料だが、事前登録が必要となっているので来場する際はご注意いただきたい。

会場には早くも多くの来場者が詰めかけている
編集部:塩谷公邦