CES 2018
【CES 2018】脳波測定による運転支援技術「Brain to Vehicle(B2V)」をデモした日産ブース
耳の部分や頭部に電極が仕込まれたヘッドセットを装着
2018年1月17日 14:47
米国ネバダ州ラスベガスで開催された世界最大のテクノロジーイベント「CES 2018」。日産自動車は脳波測定による運転支援技術「Brain to Vehicle(B2V)」を出展して、同技術のデモンストレーションを行なった。
会場にはディスプレイ、ステアリング、シートを用意したドライビング・シミュレーターが用意されており、ドライバーがヘッドセットを装着してシミュレータでクルマを運転するというデモンストレーションが行なわれた。
同社が発表したB2V技術は、ステアリング操作などの運転操作に関連する「行動準備電位」をリアルタイム検出するとともに、ドライバーが思い描いた運転と実際に行なわれている運転が違うと感じるときの「エラー関連電位(Error Related Potential)」が計測可能。
ドライバーが装着するヘッドセットには耳の部分や頭部に電極が仕込まれており、ドライバーがステアリングを回すなどの操作をする直前に、脳の行動準備電位を検出して、ドライバーが操作を開始する前からシステムが操作を開始することで、ドライバーの反応の遅れをカバーしてドライバーが思い通りの運転をできるようサポートしようというもの。
同社関係者の説明によると、「行動準備電位」「エラー関連電位」は平常時との差分を検出しているので、ドライバー個々の脳波特性をコンピュータに覚えさせるため、ある程度走行を重ねることが必要だという。このデモではアクセルやブレーキの操作はなく、ステアリング操作のみといった設定になっていた。
このほか日産ブースでは、日本で発売中の新型「リーフ」に加えて、2018年モデル「ローグ」、最新のコンセプトカー「ニッサン IMx」(東京モーターショー 2017出展モデル)も展示した。