イベントレポート

【ジュネーブショー 2018】日産、脳波測定による運転支援「Brain to Vehicle(B2V)」対応の100%EVコンセプト「IMx KURO」公開

黒でコーディネートしてクロスオーバーらしい力強くさを表現

2018年3月6日~18日(現地時間)開催

クロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」

 日産自動車は、スイス ジュネーブで開催されている「第88回 ジュネーブ国際モーターショー」(プレスデー:3月6日~7日、一般公開日:3月8日~18日)で、100%EV(電気自動車)のクロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」を公開した。

 今回発表されたニッサン IMx KUROは、2017年10月に開催された東京モーターショー2017で世界初公開された「ニッサン IMx」をベースに、内外装を黒をテーマに一新した車両。東京モーターショーや1月のCES 2018で展示された車両は白系のボディカラーが与えられていたが、ニッサン IMx KUROでは「ダークスモーキーグレー」に変更。フロントグリルのデザインも一体感のあるソリッドなものになり、ホイールとトリムもブラックに変更されている。

クロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」

 また、CES 2018で公開された脳波を活用する運転支援技術「Brain to Vehicle(B2V)」に対応。B2Vはドライバーの運転操作前に脳で発生する「行動準備電位」を検出して、ドライバーが思ったとおり運転できるようマニュアル運転時と自動運転時の両面でサポート。ドライビングプレジャーを高めてくれる。

日産自動車がジュネーブショーで公開した100%EVのクロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」
日産ブランドの象徴となるVモーショングリルをはじめ、ボンネットからボディ後方に流れるしなやかなキャラクターラインといった「ニッサン IMx」の特徴はそのままに、ボディカラーを「ダークスモーキーグレー」に変更するといった黒系のコーディネートにより、クロスオーバーらしい力強くタフな存在感を表現
「伝統的な日本家屋の空間構成」をモチーフにしたニッサン IMx KUROのインテリア。配置されているカメラを使い、ジェスチャーや視線からAIがドライバーの意図を判断。ディスプレイ上のコンテンツを自在に操る

 100%EVであるニッサン IMx KUROでは新しい「EV専用プラットフォーム」を採用。エネルギー密度をさらに高めた大容量バッテリーをフロア下にレイアウトし、車体の前後に高出力モーターを各1基載せた「ツインモーター4WD」は、日産「GT-R」よりも高出力となる320kW/700Nmを発生する。

 日産の「プロパイロット」をさらに進化させた完全自動運転では、クルマに任せてドライブできる「プロパイロットドライブモード(PDモード)」、ドライバーが自ら運転する「マニュアルドライブモード(MDモード)」の2種類を設定。PDモードの選択時にはステアリングが格納され、乗員全員がリラックスして移動できる。

車体の前後に高出力モーターを各1基載せた「ツインモーター4WD」では320kW/700Nmを発生
「プロパイロット」をさらに進化させた完全自動運転では、「プロパイロットドライブモード(PDモード)」と「マニュアルドライブモード(MDモード)」の2種類を設定
日産ブースに展示された「リーフ」

編集部