イベントレポート
ヤマハの自律走行二輪は「手放しダンス」もOK! 新たなスリーホイーラーも
2023年10月25日 18:22
- 一般公開日:2023年10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
ヤマハ発動機は「ジャパンモビリティショー2023」(会場:東京ビッグサイト、一般公開日:10月28日~11月5日)で、自律走行二輪車「MOTOROiD2」のほか、スリーホイーラーのコンセプトモデル、水素エンジンのオフロード四輪、スクーターなどを展示している。
ヤマハ発動機と楽器のヤマハがコラボする形で行なわれた25日のプレスカンファレンスでは、ステージ周囲に配置された楽器による自動演奏とともに、全日本トライアル選手権に参戦している黒山健一選手が登場。電動トライアルバイクの最新モデル「TY-E 2.2」を巧みに操り、ストッピーやウイリー、ジャンプなどのパフォーマンスを繰り広げた。
さらにプレスカンファレンスの終わりには、2017年に初めて公開した「MOTOROiD」の次世代版「MOTOROiD2」が共演する「ダンスパフォーマンス」も披露。ダンサーがMOTOROiD2の前で合図すると起動して直立し、ダンサーが触れることなくゆっくりと寄り添うように自動走行。ダンサーが乗車してその上でポーズをとっても、一切ふらつくことのない安定した挙動を見せていた。
ブースの外側に最も目立つように配置されているのが、新型スリーホイーラーの「TRICERA」だ。オープンエアのEVコンセプトで、後輪操舵による軽快なドライビングが特徴となっている。ただし、人が自在に操るには「新たなドライビングスキル」の獲得も必要で、苦労して操る楽しさを身に付ける「鍛錬の娯楽化」もコンセプトの1つとしている。
ほかのコンセプト車としては、オフロード四輪バギー「YXZ1000R」の水素エンジン車が目を引く。車体やエンジンの大部分は従来のガソリンエンジン車のものをそのまま流用しているが、水素用直噴インジェクターに置き換えることで水素燃料に対応しているとのこと。ただし現在は航続距離が30km程度だという。
同じく水素燃料対応のスクーターも参考出品。シート後方に巨大な水素タンクが積載されたインパクトのある見た目だが、これはあくまでも「イメージ」で、実際にはエンジンにはつながっていないダミータンクとなっている。水素エンジンそのものは搭載されているものの、こちらもタンク容量や航続距離に課題があるとしている。