イベントレポート
「ジャパンモビリティショー2023」オープニングセレモニー、瑶子女王殿下のスイッチオンで正式スタート
2023年10月26日 16:55
- 一般公開日:10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
JAMA(日本自動車工業会)は10月26日、「ジャパンモビリティショー2023」(一般公開日:10月28日~11月5日、場所:東京ビッグサイト)の会場において同ショーの開幕を記念する「オープニングスイッチオンセレモニー」を開催。自工会 豊田章男会長、瑶子女王殿下が登壇してあいさつを行なった。
ジャパンモビリティショー2023は、自動車業界の枠を超えてさまざまな産業やスタートアップ、来場者を含め、日本の未来を新しい仲間と一緒に作っていくショーへと進化。参加社数は前回開催の「東京モーターショー2019」の192社の出展・参加を大きく上まわる過去最高の約500社を記録している。
入場料は高校生以下は無料(入場時に学生証を提示)。一般向けには「一般入場券」や割安の「アフター4」チケットに加え、通常より早く入場できる「アーリーエントリー」チケット、一般公開日前の10月27日に先行体験できる「プレビューデー」チケットなど数種類を用意。各種チケットはオンライン販売や各コンビニエンスストアで購入できるが、会場での当日販売はないのでご注意いただきたい。
本稿ではセレモニーで登壇した豊田会長、瑶子女王殿下のコメントを以下に記す。
自工会 豊田章男会長
豊田でございます。ジャパンモビリティショー2023の開幕にあたり、主催者を代表いたしましてひと言ごあいさつを申し上げます。本日は総裁でいらっしゃいます瑶子女王殿下にご臨席を賜り、開会式を挙行できますことを光栄に存じます。
女王殿下には、東京モーターショーの時から総裁として温かく見守っていただいており、私どもの心の支えとなっております。そして、女王殿下がご自身でハンドルを握り、走る楽しさを追求されるその情熱に、日本自動車工業会の会長として心より感謝申し上げます。
今回は、東京からジャパンに、クルマからモビリティに大きく進化して開催する初めてのショーになります。“MOVE”という言葉には移動という意味だけでなく感動という意味もございます。移動することは生きることそのものだと思います。赤ちゃんが自然にハイハイし、立ち上がり、歩き始めるように、人は自分の意思で自由に移動したいという根源的な欲求を持っています。年を重ね、足腰が衰えてもその思いは変わりません。そして、移動によって色々な風景、人や物との出会い、さまざまな刺激の中で心まで動かされていきます。私はその感動が人生を豊かにし、未来を作る原動力になると思っております。
これからのモビリティは街とつながり、人とつながり、その心をもつなげてまいります。そして、心と心、共感によってつながった多くの仲間がこれまで以上の感動を生み出す。これが自工会の提案するモビリティ社会です。今回のショーには、日本の未来を担うスタートアップ企業約100社がご参加いただき、過去最高となる約500社の企業の皆さまにご出展いただいております。
この会場にはオールジャパンの技術を結集したモビリティの未来があります。そこには誰のための未来を作りたいのか、という明確な意思があります。皆で未来をもっと良くしたいという共感があります。規制や外部の圧力によって作られた未来と、今を生きる大人たちが未来を託す子供たちのために仲間を信頼し、共感して作る未来は全く違うものになる、私はそう信じております。「乗りたい未来を、探しにいこう!」。この言葉に私自身、未来は皆で作るもの、信頼と共感で作るものという思いを込めました。
最後になりますが、前回の東京モーターショーの時に、私は人が集まる9か条という言葉に出会いました。その中に、「人は、夢の見られるところに集まる」「人は、感動を求めて集まる」という項目がありました。ジャパンモビリティショーが多くの人々に夢と感動をお届けし、人が集まる場所となりますことを祈念いたしまして、開会のあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
瑶子女王殿下
今年もジャパンモビリティショーの総裁を仰せつかりました瑶子でございます。
先ほど章男さんからお話がありましたけれども、「今回のジャパンモビリティショーであいさつをしてほしい」「瑶子さまの話は会場が沸くので」など、事前に巨大なプレッシャーを与えられまして、当日になった今も困り果てているところでございます。また、その上、昨日私は40歳になりまして、その最初の公務がジャパンモビリティショーということで、このモビリティショーのごあいさつがありがたいことなのか、またまた40歳を超えてもまだ試練が、苦行が、修行が必要なのかなと思うのか、それを不安に思いながら痛感するのは嫌だなと、修行になるのは嫌だなと思いますので、会場にいらっしゃる皆さま方のお力にかかっていると思います。
さて、最近、クルマは買わずともカーシェアリングのような手軽に運転をする方法、手段もできては来ておりますけれども、根本的なクルマ離れというものはまだ続いているのかなと思っております。クルマ離れが少しでも減っていくことが重要だと思っておりますけれども、世の中の方々がそのクルマを買わずとも見れるような場所であったり、それが日本各所にあれば、買わずとも見れる場所がある、興味が湧くということができるのではないかなと最近思うようになりました。
日常生活で必要なクルマも、また大型車、高級車を改めて若い世代から乗ってもらえるようにPRしていけたら、皆さまにクルマというものを楽しんでいただけるのかなと思っております。
まずは今回のモビリティショーを色々な方に見ていただいて、楽しんでいただいて、興味を持っていただいて、その1歩が出るように、私がお力になれるかどうかは分かりませんけれども、少しでもお役に立てることがあったらさせていただきたいと思っております。さまざまなメーカーがございますので、楽しんでいただけたらなと思っております。まずはこの期間が成功することを切に願っております。