イベントレポート
電動化と自動化、サーマルマネジメント、ICEにも注視するマーレグループ
2023年10月27日 08:08
- 一般公開日:2023年10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
ドイツの自動車部品メーカー「マーレグループ」の企業方針は、「イノベーション for サステナブルモビリティ」。ジャパンモビリティショー2023(会場:東京ビッグサイト、一般公開日:10月28日~11月5日)に出展しているブースでは、「最も速く」から「ニーズに合った」充電速度へ。また、さまざまな充電ニーズに対応する中央管理充電システム「ChargeBIG」、二輪車や乗用車、商用車、ゴルフカート、多目的四輪車など幅広いアプリケーションに対応できる出力1kW~250kWまでの「電動ドライブシステム」、高い信頼性や快適性、安全性、エネルギー効率性、エコロジー性を実現する「電動補機類」、車内温度や駆動システムの温度を高水準で包括的に調整できる「サーマルマネジメント技術」、世界最高水準のパワーを実現することで電気自動車に普及に弾みをつける「e-コンプレッサ」など、電動パワートレーン向けの高効率な駆動システムやパワーエレクトロニクスを展示している。
来日した同社のアルンド・フランツ社長は10月26日、会場内のブースで「自分は身長が2mあって、元はドイツの柔道のナショナルチームにおりました。そのときは日本の天理大学などで練習を行ないました」と参加者らを驚かせたあと、「2022年のマーレの売り上げは12.4ミリオンユーロ、日本円で2兆円に達しております。現在世界152か所の生産拠点で約7万2000人の従業員を有しております。日本での生産高は約900億円、従業員は2600人で、東京、名古屋、大阪の3か所にオフィスがあります」と同社の概要を説明。「2030年の長期ビジョンについては3つの柱があり、1つ目はエレクトリフィケーション、2つ目はサーマルマネジメント、3つ目がICE、つまり内燃機関です」と今後の方針を語り、同社が製造する製品について詳細な説明を行なった。
同社の日本の取引先としては、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業、マツダ、スバル、ダイハツ工業、三菱自動車工業、スズキなどの自動車会社、いすゞ、三菱ふそう、UD、日野などトラック会社をはじめとして、クボタ、ヤンマー、イセキ、小松製作所、ヤマハ、シマノ、川崎重工業、トーハツなど多岐にわたっている。