イベントレポート
日立アステモの「スマートステア」、インホイールモーターとステア・バイ・ワイヤーで実現する未来のステアリングを提案
2023年10月27日 09:10
- 一般公開日:10月28日~11月5日
- 入場料:1500円~4000円
日立アステモ(Astemo)は「ジャパンモビリティショー2023」(東京ビッグサイト:会期10月26日〜11月5日)で、インホイールモーターとステア・バイ・ワイヤーシステムによって実現する「スマートステア」や、自動運転を体感できるVR(仮想現実)など、新しいモビリティ技術の提案を展示している。
日立アステモは2021年に日立オートモーティブシステムズ、ケーヒン、ショーワ、日信工業の4社の経営統合によって誕生した。そういった背景もあり、ブースでは二輪車と四輪車を問わず、車両に必須のブレーキシステムやモーター、ADASや自動運転向けのセンシング技術、未来のモビリティ提案など、多彩な展示が楽しめる。
インホイールモーターとステア・バイ・ワイヤー技術で実現する「スマートステア」
誰でも楽しめる体感展示は2つ。1つはインホイールモーターとステア・バイ・ワイヤー技術を用いた新しいモビリティ提案のデモンストレーション。ステアリングを廃することで、余裕のある車室空間を実現するとともに、通常のステアリングの代わりに「スマートステア」と呼ぶ、パソコンのマウスのようなデバイスを使って進行方向を操作する。
デモでは車室内を模した空間のソファのようなシートに腰掛けながら、前方のディスプレイに映し出される映像で、南国の海岸のような景色を走り抜ける気分を味わえる。スマートステアを軽く左右に動かすと、映像内で進行方向が変わるだけでなく、展示物のフロントホイールも左右に向きを変えるようになっている。
日立Astemoの自動運転技術をVRで体験
もう1つは「VR Theater」で、同社が目指す自動運転の姿をVRゴーグルとヘッドフォンを通じて体感できるというもの。事前予約が必要なので、来場したら早めにブースに訪れていただきたいコンテンツ。