イベントレポート
自工会 豊田章男会長、総裁である瑶子女王殿下をエスコートしスタートアップ企業などを紹介
2023年10月27日 14:09
ジャパンモビリティショー総裁 瑶子女王殿下にスタートアップ企業を紹介
10月26日、「ジャパンモビリティショー2023」(一般公開日:10月28日~11月5日、場所:東京ビッグサイト)の開幕を記念する「オープニングスイッチオンセレモニー」が開催された。
このセレモニーには、同ショーの総裁である瑶子女王殿下が出席。主催である自工会(日本自動車工業会)会長、副会長列席のもと、瑶子女王殿下は開幕を告げるスイッチを押し、ここにジャパンモビリティショーが始まった。
今回のジャパンモビリティショー2023は、東京モーターショーからの改革を行ない、自動車業界だけのイベントではなく、モビリティ産業全般に広く呼びかけるものとした。
その結果、経団連 モビリティ委員会、モビリティ関連のスタートアップ企業などが広く参加。前回(東京モーターショー2019)が約200社の参加社であったのに対し、その2.5倍となる約500社の参加社となった。直前まで約475社となっていたが、約90社のスタートアップが約100社に増え、開幕時点で約500社となったようだ。
自工会 豊田章男会長は、主催団体会長としてオープニングセレモニー後、総裁である瑶子女王殿下を案内。ジャパンモビリティショー会場内を視察する姿を見かけた。
実は記者もオープニングセレモニー後、会場から近かったことからスタートアップ企業エリアへと移動。UCCコーヒーのブースで、カーボンニュートラル時代を見すえ水素燃焼で焙煎したというコーヒーをいただいていた。水素燃焼は水蒸気が出るため、肉などを焼くときには柔らかく仕上がり、「A1がA5に」などと言われているが、焙煎はまだまだ研究中とのこと。ただ、柔らかく風味のある味に仕上がっていることもあり、美味しくいただくことができた。
そのスタートアップ企業エリアへ、瑶子女王殿下、豊田章男会長らが訪問。モビリティショーならではの取り組みを紹介していたようだ。
その日の夕刻、経団連モビリティ委員会として首相や経産大臣との懇談を終えた、十倉雅和委員長、有馬浩二委員長、豊田章男委員長は、共同で囲み取材を実施。その際に豊田章男委員長に、瑶子女王殿下のエスコートについて聞くことができた。
豊田章男氏は、「女王殿下にはヒゲの殿下(三笠宮寛仁殿下)以降、総裁として我々の期待以上のお役目をお願いしておりますし、本当に女王殿下には感謝の言葉以外ございません。そして女王殿下が総裁にいていただけるモビリティショーというので、ご自身もなんとかお役に立ちたい、なんとか日本のがんばっている企業の人たちを応援したいという言葉を、ご案内中もずっとおっしゃっておられました。ですからなんとかその思いに応えなければいけないなと思った出展社は、ベンチャーも含めて、(自動車)OEMのトップも含めて、たくさんおられたのではないかなと」と、答えてくれた。
実際、記者自身はスタートアップ企業エリアしか見ることができなかったが、瑶子女王殿下、そして豊田章男会長に対応したベンチャー企業のスタッフはうれしそうだったのが印象的だ。
自工会が公開した公式YouTubeを見ると分かるが、豊田章男会長はジャパンモビリティショーの始まる前日、搬入日の24日に事前に会場全体を確認。プロモーション映像を撮影するとともに、エスコート時に間違いのないようルートを確認していたという話を聞いている。
その翌日は報道公開日(25日)のため、新聞やテレビ、自動車媒体の取材対応などを行なっていた。豊田章男氏は、あるときは自工会会長として、あるときは経団連モビリティ委員会委員長として、そしてトヨタブースではトヨタ自動車会長として、ジャパンモビリティショーのために、多くの時間を注ぎ込んでいるように見えた。
11月5日、最終日にはエイドリアン・フルモ―選手、勝田貴元選手、勝田範彦選手、新井敏弘選手、太田稔彦 豊田市長(ラリージャパン2023実行委員会会長)ともに、ラリージャパンの盛り上げイベントにも登場予定。最終日まで、各所でジャパンモビリティショーの盛り上げにたずさわっていくと思われる。