イベントレポート

いすゞ南真介社長とUDトラックス伊藤公一社長がグループの取り組みを説明

新型「ギガ」やマイチェン直後の「D-MAX」展示

正田拓也

2025年10月31日 17:53

2025年10月29日～11月9日開催

プレスカンファレンスでは、いすゞ自動車株式会社代表取締役社長南真介氏とUDトラックス株式会社代表取締役社長伊藤公一氏の2人がいすゞグループの取り組みなどを説明した

　ジャパンモビリティショー2025（プレスデー：10月29日～30日/一般公開日：10月31日～11月9日）が東京ビッグサイト（東京都江東区）で開催されている。いすゞとUDトラックスのいすゞグループは、「運ぶ」を体感するという展示を行なった。

商用車のあり方を変えるコンセプトカー「VCCC」

コンセプトカー「VCCC（Vertical Core Cycle Concept）」

　プレスカンファレンスでは、いすゞ自動車代表取締役社長の南真介氏とUDトラックス代表取締役社長伊藤公一氏が登壇。いすゞグループで運ぶことの課題への取り組みや、展示車両の説明を行なった。

　両氏は増え続ける輸送需要に対する輸送力不足、人手不足といった物流に関する深刻な課題を挙げ、課題解決法として、UDの伊藤氏がコネクテッドである商用車情報基盤「GATEX」の活用や自動運転への取り組みを、いすゞの南氏は自動運転実用化のために北海道に新たなテストコースを稼働させる準備をしていると説明した。

　その一方で、商用車のあり方を変える可能性を1つの形にしたものが今回展示のコンセプトカー「VCCC（Vertical Core Cycle Concept）」だという。

VCCCのフレーム。フレーム間に荷物などを積むことでさまざまなものを積むことができ、隊列走行や分離走行も可能

　VCCCは縦型の車両フレームで、車両サイズや輸送シーンにとらわれず運ぶことができ、荷物の積みかえは不要。これまで配送が困難だった地域にも荷物が届きやすくなる可能性があり、人とモノを同時に運ぶこともできるとした。

走行イメージのスライド。フレーム間に荷物を積むことでさまざまなモノに対応

　VCCCやいすゞグループでの取り組みから、UDの伊藤氏は「未来では、運ぶ人も運ばれるものも運ぶに触れる、みんなが心踊る、そんなウェルビーイングなシーンが増えると思っています」とまとめ、いすゞの南氏も「私たちは皆さんとともに、新しいモビリティの姿を形にして、誰にとってもウェルビーイングな社会を実現していきたいと考えています」と述べた。

大型トラックの新型「ギガ」からマイチェン直後のD-MAXまで展示

いすゞグループのブース

　いすゞグループのブースでは、今回初公開となる大型トラックの新型「ギガ」をはじめ、参考出品のエンジン、UDの海外向け大型トラック「Quester」や、BEVフルフラット路線バス「エルガEV」の自動運転バスなどを展示。海外向けのピックアップトラック「ISUZU D-MAX」は10月22日に一部改良したばかりの新型となる。