イベントレポート

メルセデス・ベンツ、プロダクトエキスパートのレナ・ブルネンバーグ氏が新型バッテリEV「CLA」を解説

2025年10月29日 発表
CLAのプロダクトエキスパートのレナ・ブルネンバーグ氏

 メルセデス・ベンツ日本は10月29日、東京ビックサイトで開催されている「ジャパンモビリティショー2025」で、新たに公開した新型「CLA」について、来日した担当者によるウォークアラウンド(車両の周囲をまわりながらの解説)を開催した。

 ウォークアラウンドを担当したのは、ドイツ本国から来日したCLAプロダクトエキスパートのレナ・ブルネンバーグ氏。

新型CLA

 展示された赤色の新型「CLA」は、新たなプラットフォームを採用したほか、新型BEV(バッテリ電気自動車)パワートレーンと、新しいOSである「MB.OS(Mercedes-Benz Operating System)」を採用し、全くのブランニューであることを強調した。

 今回展示しているのはBEVモデル(ドイツではハイブリッドモデルもある)で、名称はCLAと数字+「+with EQテクノロジー」という構成。

CLAプロダクトエキスパート レナ・ブルネンバーグ氏

 エクステリアの特徴は、空力を意識した滑らかなボディで、前後ライトはスリーポインテッドスターに光るタイプを採用。聞けばこちらはメルセデスの最新モデルに共通する意匠で、展示場内に置かれたGLCを指しながら、今後はこれと同じように各モデルが採用していくという。また電動モデルのため、フロントボンネットを開けると101Lのラゲッジスペースが出現する様子を見せてくれた。

ライトまわりの解説を行なうブルネンバーグ氏
前後のライトにはスリーポインテッドスターに光るタイプを採用している
ドアノブは空力を意識して格納式を採用
CLAプロダクトエキスパートのレナ・ブルネンバーグ氏がフロントボンネット内の101Lのラゲッジスペースを紹介

 インテリアは、ホワイトレザーにグレーのバックスキンを生み合わせたもので、シートやステアリングにはレッドステッチがあしらわれる。エアコンダクトなどにはギラギラしたメッキ部分が見られるが、総じて大人びた印象に変身。シルバーのセンターコンソールはフローティングタイプを採用し、その下側にはちょっとしたモノがおけるスペースを確保した。

新型CLAの内装
シートの電動調節レバーは、丸っこい形状へ変更された
ウインドウスイッチの形状も少し変えたという

 メルセデスの伝統であるドアに取り付けたシート調整スイッチは、円弧を描くような形状に変更。静電式ではなく機械式とのことで、使い勝手がよくなったという。ウインドウスイッチも形を変更している。また、ダッシュボード左右いっぱいに広がるMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)の画面はシンプルな形状になり、そこで映し出される画面のOSは新しい「MB.OS」を採用する。

 さらに、車両を統合制御するとともに、OTA(Over the Air)によって随時更新が可能になり、省電力化にも貢献するとのこと。ガラス製ルーフの強度についてもまったく問題なく、遮熱・遮光性能も十分だし、波のような模様を映し出すことも可能となっている。

ウォークアラウンドで新型CLAのインテリアの説明を行なうCLAプロダクトエキスパートのレナ・ブルネンバーグ氏
ダッシュボード左右いっぱいに広がるMBUXと、新しいOSである「MB.OS(Mercedes-Benz Operating System)」を採用
ガラス製ルーフには、波のような模様を映し出すことも可能

 BEVのパワートレーンは、200kW(PS)/335Nmの電動モーターと容量85kWhのバッテリの組み合わせで、後輪を駆動。2速のトランスミッションを内蔵することで走行性能と燃費性能を両立させ、WLTPモードの一充電走行距離は最大792kmを可能にしたという。充電性能もアップしていて、「350kWの急速充電時の場合、10分ほどで300km近く走れ、そのスピードはICEモデルに近づいてきた」とブルネンバーグ氏はアピールした。

ジャパンモビリティショー2025のメルセデス・ベンツブースに展示されている新型CLA
原 アキラ