イベントレポート
矢崎総業、快適さを高めて表示を見やすくする次世代コクピット「サンライズコクピット」など展示
2025年11月2日 17:42
- 2025年10月31日~11月9日 一般公開日
- 入場料:1500円~3500円
「ジャパンモビリティショー2025」(一般公開日:2025年10月31日~11月9日、会場:東京ビッグサイト)に出展している矢崎総業は、西展示棟4階 西4ホール(W4206)にあるブースを出展している。
ブースでは「モビリティの、そして社会のライフラインであり続ける」という意味を込めた「Be the Life line.」を展示コンセプトに設定。自動車用ワイヤーハーネスやメーター類などの開発で長年にわたり培ってきた「つなぐ技術」のノウハウを活かし、次世代モビリティ社会の実現に向けてソリューションを提供し続けることを示すため、次世代社会に欠かせないライフラインとなる先進HMI(ヒューマン マシン インターフェイス)や先進安全ソリューション、環境対応技術などについて展示を行なっている。
HMIモックアップ「S∀NRIZE Cockpit(サンライズコクピット)」
HMIモックアップの「S∀NRIZE Cockpit(サンライズコクピット)」は、移動空間における快適さを高め、表示の見やすさを向上させる次世代コクピットの提案。
モビリティの知能化や自動運転が進化していくことで、これまで以上に快適な移動空間に対するニーズが増加すると想定して、なかでも運転席まわりには、移動時間の快適さを損なわない安心・安全に配慮したHMIが必要になるとの考えから生み出されている。
中核となるのはヘッドアップディスプレイと遠視点虚像ディスプレイの2つで、運転で重要な情報をドライバーの視点遠方に分かりやすく表示するヘッドアップディスプレイをインパネ奥に設置して、その手前に縦型構造の遠視点虚像ディスプレイをレイアウト。
遠視点虚像ディスプレイは視点移動を最小化して、虚像を使った遠視点化でドライバーの視認負荷を低減する見やすい表示が特徴となり、インパネの横幅をワイドに使って多彩なコンテンツを表示可能で、ユーザーの好みに合わせた表示コンテンツやレイアウトのカスタマイズにも対応。また、クラウドAIを使用するUIを搭載して、移動中のドライバーや同乗者をサポートするAIエージェント機能も搭載する。
なお、名称はS(Safety 安全性)、U/A(Update 更新・最新化)、N(Next generation 次世代)、R(Reflective structure 反射構造)、I(Integration system 統合システム)、Z(Zonal design 帯状デザイン)、E(Emotional Evolution 感動的進化)の頭文字を組み合わせたものとなっている。
「YAZAKIソリューション」
YAZAKIソリューションは、矢崎総業が手がけている高速通信ケーブルや高電圧ケーブル、コネクター類、アンビエントライトなどのLED照明、コクピットドメインコントローラーやゾーンECUといった車載製品をまとめて紹介するモックアップ。
透過型ディスプレイの表示や照明のライト色などを使い、各製品がどのようなシーンで働いているのか紹介している。
ドライビング・シアター「YAZAKI immersive Drive」
ブース中央に設置された大型スクリーンを利用するドライビング・シアター「YAZAKI immersive Drive」では、AIエージェント「アロ」がナビゲーション役を務め、大画面表示に加えてシートやフロアの振動、シート前方から吹き出す風や香りなどの演出によって臨場感を高めながら、同社が提案する“人とクルマと社会をつなぐ”未来のモビリティ社会の姿を五感で楽しめるシアターコンテンツとなっている。
















