トムス、ターボ仕様の「GR86」や中嶋一貴氏プロデュースの「GS F」など3台のコンプリートカー公開

　トムスは1月14日～16日の期間、幕張メッセにて開催されている東京オートサロン2022にて、国内トップレーシングチームとして長年レースで鍛え上げた「ヒト・技術・ノウハウ」を結集したコンプリートカー「TOM'S GR86 TURBO」「TOM'S SUPRA TOURER」と、ユーズドカーをベースとしたコンプリートカー「TOM'S GS F produced by Kazuki Nakajima」の3台を発表した。

　また、2月中旬頃より注文受付を開始し、デリバリーはTOM'S GR86 TURBOは夏ごろ、TOM'S SUPRA TOURERとTOM'S GS F produced by Kazuki Nakajimaは、注文後数か月を予定しているという（ベース車両の納期や時期により異なる）。なお、開発中のためスペックや仕様、価格は変更になる場合もあるとしている。

TOM'S GR86 TURBOは3タイプを設定

「クルマを、楽しむ」をテーマに開発したTOM'S GR86 TURBO。空力性能をアップさせるディフューザーやワイドフェンダーでボディメイクされた外観は「魅せる楽しみ」をもたらし、ターボを装着して最高出力300PSを発揮するエンジンは「走る楽しみ」を提供。

　それらを操る強化したブレーキや車高調整式スポーツサスペンションなど足まわりと、ブレースで強化されたシャシーは「操る楽しみ」を実現させ、クルマを楽しむ喜びが体験可能という。ノーマルボディやターボの有無、ベースグレードを変更するなどのカスタマイズも可能で、今後ワイドフェンダーのみ、ターボキットのみの販売も予定している。

TOM'S SUPRA TOURER

　フラグシップモデルである「TOM'S SUPRA」のスポーツ性能を保ちつつ、ツーリングモデルとして登場したTOM'S SUPRA TOURERは、ドライカーボンのディフューザーや1950mmのワイドボディで国産車の枠を超えたスタイリングを与え、最高出力420PSへとパワーアップされたエンジン出力はチューニング車特有のピーキーさを排除し、乗り手を疲れさせないパワー特性を実現したという。価格は1166万円～（予価）。

　さらに、ボディブレースの見直しでしなやかな足まわりを実現し、街乗りや長距離ドライブをも楽しみへと変える「アーバン・ツアラー」へと昇華させたとしている。オプションでブレンボ製BTSブレーキキット（フロント）や、車高調整式サスペンション「KW version3」、カーボン製内装パーツなども選べる。

TOM’S GS F produced by Kazuki Nakajima

　自らも「GS F」を数台乗り継ぐほど、この車種に対して特別な想いを持つ中嶋一貴氏が、エアロデザインや全体コンプセプトをプロデュースしたTOM'S GS F produced by Kazuki Nakajimaが登場。価格は832万7000円～（予価）。中古車ベースのため、価格は変動の可能性もあるとしている。

　TOM'S GS F produced by Kazuki Nakajimaは、大人が優雅に乗れてスポーツ走行も楽しめるコンセプトから生まれたデザインで、フロント、サイド、リアに取り付けられたカーボン製ディフューザーは、地上高やアプローチアングルなどを工夫して気兼ねなく日常で使いできれる仕様という。

　控え目な見た目に反して、フロア下は極力フラットボトムとし性能面を確保。ブレーキパッドはブレーキ性能を向上させ、ダストは減少させる「TOM'Sパフォーマー」を採用。一見、ノーマル然としたマフラーも専用設計のステンレス4本出しマフラーを採用し、排気効率やエンジンのファインチューニングでノーマルの477PSから最高出力500PS（オプション）に向上させるなど、レーシングドライバーとしてのこだわりがちりばめられている。

　ベースとなるユーズドカーは「TOM'S 基準」に達したものをセレクト。オプションとして、エンジンファインチューニングやスポーツサスペンション、ブラック再塗装ホイールなどのほか、ノーマルマフラー仕様も選べるという。