イベントレポート 東京オートサロン 2023

ルノー、ルノー・スポールの名を冠した最後のモデル「メガーヌ R.S.ウルティム」日本導入予告 販売価格は600万円台中盤を見込む

2023年1月13日 発表

ルノー・スポールの名を冠する最後のモデルとなる限定車「メガーヌ R.S.ウルティム」

 ルノー・ジャポンは1月13日、ルノーのスポーツモデルの開発やモータースポーツ分野の活動を担ってきたルノー・スポールの名を冠する最後のモデルとなる限定車「メガーヌ R.S.Ultime(ウルティム)」を、今年日本に導入すると発表した。同モデルは1月11日(現地時間)にルノーがデジタル上で発表しており、実車は「東京オートサロン2023」のルノーブースで世界に先駆けて公開される。日本での販売台数、仕様、価格等は今春の発表時に公表される予定だが、日本仕様はEDCとMTの導入を予定し、販売価格は600万円台中盤を見込んでいる。

 また、メガーヌ R.S.ウルティムの欧州での発売に伴い、メガーヌ R.S.およびメガーヌ R.S.トロフィーは生産を終了し、これらモデルの日本在庫がなくなり次第、日本での販売も終了する。

 ルノー・スポールは1976年に設立され、ルノーのスポーツモデルの開発のみならず、F1を始めとするモータースポーツも担う組織として活動してきたが、これらの役割は今後ルノーグループの新たなスポーツブランドであるアルピーヌに引き継がれることとなったため、ルノー・スポールはその役割を終えることとなった。

 メガーヌ R.S.ウルティムは、設立された1976年にちなんで全世界で1976台が販売される。コーナリングスピードの向上を目的にロールを抑えたシャシー、トルセンLSD、前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製スリット入りブレーキディスクなど、クローズドコースでのスポーツ性能を高めた「メガーヌ R.S.トロフィー」の性能と装備を受け継ぎながら、ルーフとボンネットに配されたロザンジュをモチーフとしたブラックマットストライブ、ブラックアウトされたロゴ、ブラックの「フジライト」ホイールの採用によってスポーティさが強調されたエクステリアデザインとなっている。

 また、センターコンソールにはルノー・スポールモデルのテスト/開発ドライバーで、ニュルブルクリンク市販FF車の最速記録を持つロラン・ウルゴン氏のサイン入りシリアルプレートが装着される。

 今回の発表について、ロラン・ウルゴン氏は「メガーヌ R.S.は、私の15年に及ぶルノー・スポールでの仕事を象徴するモデルです。メガーヌ 2 フェーズ2の登場以降、前輪駆動スポーツカーのリーダーであり続けるために、車の性能を絶えず向上させてきました。ニュルブルクリンクでの最速記録は、忘れられない挑戦であり、情熱、アドレナリン、興奮に満ちたものでした。そして今、メガーヌ R.S. ウルティム……、私はこの素晴らしい物語の最後を飾るバージョンにサインできることを特に誇りに思います」と述べている。

編集部:小林 隆