ニュース
ルノー、「メガーヌ R.S.」マイチェンで300PSエンジンや先進の運転支援システム搭載
R.S.トロフィーは6速MTにもローンチコントロール採用
2021年1月28日 11:02
- 2021年3月4日 発売
- メガーヌ R.S.:464万円
- メガーヌ R.S.トロフィー:494万円~504万円
ルノー・ジャポンは、「メガーヌ ルノー・スポール(R.S.)」と「メガーヌ ルノー・スポール(R.S.) トロフィー」をマイナーチェンジして3月4日に発売する。価格は464万円~504万円。
今回のマイチェンでは、メガーヌ R.S.にもメガーヌ R.S. トロフィーと同じ最高出力300PS、最大トルク420Nmの高出力エンジンを搭載した。
また、アクティブバルブにより排気音の音響特性を変化させるスポーツエキゾーストや、滑りにくく耐久性に優れたナパレザー/アルカンターラステアリングといった走りの質を高める装備も充実させ、ワインディングでのドライビングプレジャーが高められた。
さらに、コーナリングスピードの向上を目的にロールを抑えたシャシーやトルセンLSD、前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製スリット入りブレーキディスクなど、クローズドコースでのスポーツドライビング性能を高めたメガーヌ R.S.トロフィーは、これまで6速AT(EDC)モデルのみに搭載されていたローンチコントロールを6速MTモデルに新搭載した。
両モデルとも、ルノー・マルチセンスにより、4コントロールを始めとする運転モードを、これまで以上に細かくカスタマイズすることが可能となった。
アダプティブクルーズコントロール(EDCモデルはストップ&ゴー機能付)、アクティブ エマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)歩行者検知機能付など、先進の運転支援システムが新たに装備された。
車種名 | 価格 |
---|---|
メガーヌ ルノー・スポール | 4,640,000円 |
メガーヌ ルノー・スポール トロフィー 6速MT | 4,940,000円 |
メガーヌ ルノー・スポール トロフィー 6速AT(EDC) | 5,040,000円 |
新型メガーヌ R.S./メガーヌ R.S. トロフィー概要
メガーヌ R.S.とメガーヌ R.S. トロフィーは、最高出力300PS/6000rpm、最大トルク420Nm/3200rpm(MT車は400Nm)を発生する直列4気筒 1.8リッター直噴ターボエンジンを搭載。
アクセルに対する応答性の向上のため、ターボチャージャーにはF1でも使用されているセラミックボールベアリングシステムを採用。毎分約20万回転するタービンをスチールよりも軽く、硬く、滑らかなセラミックのボールベアリングシステムに取り付けたことで、摩擦が従来のスチールのボールベアリングシステム比3分の1に低減し、ターボの応答性を向上。
エキゾーストには、エンジンサウンドが選択できるアクティブバルブ付スポーツエキゾーストを採用。マフラー内に設けられた2つの排気ルートの1つに機械式バルブが取り付けられ、バルブが閉じられると、低周波数を除去し、中周波数を最適化。スポーティでありながら騒音レベルを抑え、日常の使用に適したサウンドに調整できる。
一方、バルブが開くと流動抵抗が小さくなり、より直線的な経路を通り、エンジン性能をフルに引き出すとともに、スポーツモデルにふさわしいエンジンサウンドを奏でる。
スポーツドライビングのためのシャシーを採用
4コントロール
電子制御のアクチュエーターを搭載し、タイロッド(リアタイヤの向きを決める連結棒)を動かし、リアタイヤを最大切れ角2.7度の範囲で操舵可能とした。この4コントロールによりシャープで正確で安心感のあるハンドリングとなり、飛躍的にコーナリング性能を向上させた。
低速走行時は、後輪は前輪とは逆の方向に向くことで回転半径を最小化。カーブのきついワインディングロードなどでは俊敏さを発揮。駐車時やUターン時は、取り回しが容易となる。高速走行時は、後輪は前輪と同一方向を向き、コーナリング中の安定性を向上させ、理想的なコーナリングラインにクルマを導く。
低速走行と高速走行が切り替わるのは約60km/hで、マルチセンスの設定でレースモードを選択すると、切り替わる速度が約100km/hに変更できる。
4輪HCC(ハイドロリック コンプレッション コントロール)
ラリーで培われたこの技術は、ダンパー底部に組み込んだセカンダリーダンパーによって最適な減衰力が得られる機構で、さまざまな路面状況において常に最適なグリップと快適な乗り心地を両立。
ダンパーロッドが縮み、ストローク終端部に近づくと、セカンダリーダンパーのピストンが減衰力を発生し、メインのダンパーロッドストロークを制限することで、従来型バンプストップラバーのような反力や振動を吸収。その結果、路面からの大きな入力時にもタイヤがグリップを失わず、グリップ限界を高める。またサスペンションのよりリニアな制御を容易にし、乗り心地も高めてくれる。
シャシーカップでは、HCCのバンプストッパーの長さがフロントのみ10mm長くなり、スプリングレートを上げた場合と同じ効果を発揮するとともに、HCCに内蔵されているセカンダリーダンパーの働きにより、減衰力を高めるとともにバウンス効果を低減する。
ダブル アクシス ストラット サスペンション(DASS)
ストラットサスペンションに専用のアクスルを追加することで、急加速や急ハンドルを行なった際、サスペンションの上下動に影響されることなく、常にタイヤの中心に荷重がかかり、正確なステアリング操作を可能にする。
シャシーカップ(メガーヌ R.S. トロフィー)
メガーヌ R.S.に対し、スプリングレートをフロント23%、リア35%、ダンパーレートを25%高め、加えてフロントアンチロールバーの剛性も7%高めたシャシーの「シャシーカップ」は、ロールを抑えてより正確なハンドリングを実現。
トルセンLSD(メガーヌ R.S. トロフィー)
トルセンLSDは、サイドギヤを分割し、結合部にワンウェイ構造のヘリカルスプラインを採用したLSD。左右輪のトルク配分比を高め、トラクション性や走行時のフィーリングを向上させる機能に加え、アクセルオンの時は差動制御が大きく機能しトルク配分比を大きく高める一方で、アクセルオフの時には差動制御の効きを抑え、最適なトルク配分と ドライバビリティの向上を実現。トルクバイアスレシオは2.6:1で、R.S.モデル専用にチューニングされている。
前輪アルミ製ハブ/鋳鉄製ベンチレーテッドディスク(メガーヌ R.S. トロフィー)
フロントには、鋳鉄製のベンチレーテッドディスクにアルミ製ハブを組み合わせたブレーキシステムを採用。メガーヌ R.S.に比べ1個当り1.8㎏軽量となり、冷却性能も向上。ブレーキディスクはスリットを採用。
スポーツドライビングのための専用装備
ナパレザー/アルカンタラステアリングホイール
ステアリングホイールには、グリップ感に優れたナパレザーに加え、滑りにくく正確なステアリングワークをサポートするアルカンターラを採用。
DESS(Dual Energy Storage System/デュアル エナジー ストレージ システム)
小型バッテリーとスーパーキャパシタ(蓄電器)を組み合わせてカプセル化したもので、L1サイズのバッテリーと同程度のサイズながら、冷間時のクランキング力に優れ、重量も8.4kgと軽量化にも貢献する。
ルノー・マルチセンス
ルノー・マルチセンスは、運転モードや車内環境をカスタマイズすることを可能とし、センターコンソールの7インチマルチメディアイージーリンクの操作で、自分の好みにカスタマイズした「My Sense」、スポーツドライビングのための「Sport」、サーキット走行を前提にESCはオフ、4コントロールは俊敏性を優先した「Race」、燃費優先の「Save」と、4つのモードから好みの運転モードを選択できる。
新型メガーヌ R.S.新装備
・最高出力300ps、最大トルク420Nm、1.8リッター直噴ターボエンジン
・スポーツエキゾースト(アクティブバルブ付)
・ナパレザー/アルカンタラステアリング
新型メガーヌ R.S.トロフィー(6速MT)新装備
・ローンチコントロール
新型メガーヌ R.S.、新型メガーヌ R.S. トロフィー共通新装備
・アダプティブクルーズコントロール(EDCはストップ&ゴー機能付)
・アクティブエマージェンシーブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)歩行者検知機能付
・トラフィックサインレコグニション(交通標識認識)
・LEDヘッドライト、リアLEDランプ、フロントR.S.ロゴ意匠変更
・リアシーケンシャルウインカー
・シャークアンテナ
・オートホールド機能(電動パーキングブレーキのみ)
・EASY LINK(イージーリンク)
・後席用USBポート(2個)
・ダイヤル式エアコンコントロール
・ウェルカムランプ(ドアハンドル)