長期レビュー

高橋敏也のトヨタ「86(ハチロク)」繁盛記

その6:「スプリング交換でハチロクが大変身!」
CHUHATSU PLUS SPORTY

 それはいつものように、1本の電話から始まった。私が自宅でシーズー犬と遊んで(遊ばれて)いると、Car Watch編集部から入電。「高橋さん、スプリングです」。私の頭がわるいのか、編集さんの言い方がわるいのか、発言の内容をうまく把握できない。「スプリング・ハズ・カムですか?」と返答したところ、「いや、今ならオータム・ハズ・カムの方が適切かと」と言われた。渾身の冗談が通じなかったことにショックを受けつつ、詳しい話を聞いてみる。

 スプリングだそうだ、やっぱり。簡単に言ってしまうと、あるメーカーがハチロク用のスプリングを市販するのだが、それを試してみないか。という話である。不肖・高橋、誰の挑戦でも受けるし、それは我が愛するハチロクも同様である。スプリングがどんなものかは知らないが、説明される前に私はキッパリと返事をした。「やる、やります、スプリング・ハズ・カム!」と。その後で「ところでどこの製品で、どんなものなんですか?」と恐る恐る質問したのは、ここだけの秘密にしておこう。

CHUHATSU PLUS SPORTYでゴー!

 それはCHUHATSU(チュウハツ)、すなわち中央発條が製造し、SPKが販売しているスプリングだという。この中央発條、自動車メーカーの純正スプリングも製造しているという、技術力の大変高い会社なのだそうだ。その中央発條が独自の特許技術を用いて開発したのが「CHUHATSU PLUS」、そして私のハチロクに取り付けるのが「CHUHATSU PLUS SPORTY トヨタ86 ローダウンスプリング」ということである。

これが「CHUHATSU PLUS SPORTY トヨタ86 ローダウンスプリング」。純正スプリングは黒だが、チューハツのは鮮やかな黄色
「CHUHATSU PLUS」のロゴが格好いい。フロント、リアの識別もプリントされている

 さて、スプリング・ハズ・カム(しつこい)である。要するにここで言うスプリングとは、サスペンションに組み込まれている、クルマの乗り心地や、タイヤの路面追従性に大きな影響を与える重要なパーツ、すなわち「ばね」のことだ。クルマに疎い私でも、その存在と重要性は充分に認識している。というのは私の慣れ親しんだバイクの場合、そのサスペンションがむき出しになっていることが多かったからだ(最近の車種だと奥にあって見ないものも多いが)。

 実際、サスペンションとはどういうものか、私はバイクで学んだ。地面から伝わるショック、すなわちエネルギーをスプリングとダンパーが吸収して乗り心地をよくすること。乗り心地だけを追求して柔らかくしすぎると、車体の動揺が大きくなったり、不安定さが増したりすること。固くすると当然のごとく乗り心地はわるくなるのだが、路面追従性を高めるため、スポーティなクルマやバイクはサスペンションが固いことが多いなどなど。もちろんクルマの中には特殊なサスペンションを持つものがあったり、状況に応じてセッティングを変更できるものがあったりする。また、サスペンションだけでなく、タイヤやボディー剛性などが乗り心地や路面追従性に関係している訳だが。

 いずれにせよ、スプリングの交換と聞いて、ふと思い出したのは私が初めてスポーツカーたるハチロクに乗ったときのことである。そう、なんてゴツゴツしたサスペンションなんだと思ったものである。もちろんそれがスポーツカーの乗り味で、スポーツ性能を追求したセッティングなのだということは理解していた。だが、プリウスから乗り換えた私にはゴツゴツしているように感じたこともまた確かなのである。実際、初めて走った時は、プリウスとの違いに少しだけ考え込んだほどである。

 で、スプリング・ハズ・カム(相当にしつこい)。CHUHATSU PLUS SPORTYに交換すると乗り心地がよくなるのに路面追従性はそのまま、あるいは向上し、なおかつ車体を少しだけローダウンできるというのだ。低い車体はスポーツカーの証。格好と乗り心地がよくなり、サスペンションとしての機能向上も果たす。いいことばっかりじゃないか! いやいや、いい話には絶対裏があるものだ。ここは一つ、疑ってかかるのが大人というものである。

 そんな期待と不安、疑いを胸に秘めたまま、私は約束の地へと向かったのである。

スーパーオートバックスかしわ沼南に集合、「アメリカかよ?!」

 さて、スプリング交換当日。集合場所は千葉県柏市にある、スーパーオートバックスかしわ沼南だ。ハチロクを走らせつつ「これで間違えてポニョ嫁のポルテに乗っていたら、ウケるかな、怒られるかな」とか思ったり、思わなかったり。

 道中何事もなく、無事にスーパーオートバックスかしわ沼南に到着して驚いた。何に驚いたってあなた、その大きいこと大きいこと。私もクルマに乗り始めてから、何度かオートバックスは利用してきた。だが、到着したオートバックスはさすがに「スーパー」とつくだけのことはある。その広大な店内を見た瞬間、私は素で「ここはアメリカかよ?!」と叫んだぐらいである。

スプリングの交換をお願いした「スーパーオートバックスかしわ沼南“WOOWCITY”」。食事ができる施設などもある
その店内。「アメリカかよ!」の意味が、なんとなく分かってもらえると嬉しい

 正式名称は「スーパーオートバックスかしわ沼南“WOOWCITY”」、スーパーオートバックスを中心として、さまざまな施設が混在している、いわゆる商業コンプレックスと考えていいだろう。それはそれとしてこのスーパーオートバックスかしわ沼南、売り場も広ければ、実際にクルマに対して作業を行うピットレーンの数もすさまじい。なんと、53台分のピットレーンが用意されているのだ。

「自動車メーカーの工場ですかっ!」というぐらい広いピットスペース。53台分のピットがあるそうだ

 これでもかと展示してあるパーツから自分の車種、そして好みに合ったものを選び、その場でプロが交換、取り付けをしてもらえるのだ。もちろんハチロク(あるいはBRZ)のパーツもいろいろ揃っていたし、もしなくてもすぐに取り寄せてもらえる。まあ、言ってみればクルマ好きの天国である。

 それはそれとして、さっそく数あるピットレーンの1つにハチロクを入れ、作業開始である。何せクルマのスプリングを交換するなど生まれて初めての経験、果たしてどうなることやら……。

指定されたピットに入った私のハチロク。ちょっとボディーがくすんでいるなあとか思ったり、思わなかったり

作業は進むよ、スムーズに

 やっぱりプロはプロだ。スタッフの方に取材であるため撮影することを伝え、指定のピットにハチロクを入れる。まずはボディーをジャッキアップし、あっという間にタイヤ4本が取り外されてしまった。端で見学している素人にとっては、ここからが勝負! とか思うのだが、プロにとっては手順どおりの作業。作業中に何かがあたる可能性のあるボディー部分には保護用のマットをあてがい、なんの迷いもなく作業を進めていく。実はちょっと驚いたのだが、作業をしているスタッフさん、ただの一度もサービスマニュアルなどを見ない。それが当たり前なのかどうかは知らないが、頭の中にすべて入っているのだろうと思うと、やはり感心してしまう。

作業する際、触れそうな場所はこのように保護してくれる。とにかくスムーズでスピーディな作業。やっぱりプロは違うと実感

 まずは前輪のスプリング交換。サスペンションを丸ごと取り外し、スプリングを圧縮しつつ分解、取り外す。スプリングの圧縮はもちろん専用の機械で行うのだが、それを見ていた編集さん。「自分でやった時は、手動のものを使ったんですよ。あれは大変だったなあ」とつぶやく。そんなことは知らんがな! などと思いつつ、分解されていくサスペンションを見守る。ここでCHUHATSU PLUS SPORTY、ハチロク用のポイントが1つ。

フロントの純正サスペンション。純正スプリングは黒
前方で作業している間、おっさんはリアで記念撮影。とってもうれしそうな、おっさんの図
サスペンションを取り外すためなのか、前輪部分にゲタをかましている
取り外されたサスペンション。んー、黒い
サスペンションを取り外した状態。何か足りないような、そんな雰囲気が出ている
フロントサスペンションの取り付け基部
プロの仕事には、とにかく迷いがない。次に何をすべきか、頭に入っているからだろう

 ハチロク用のCHUHATSU PLUS SPORTYは、ローダウンスプリングである。フロントが6mm、リアが9mmダウンする設計となっているそうだ。ローダウンということもあり、専用のバンプラバーが付属しているので、それと交換することになる。純正のバンプラバーと比較すると、CHUHATSU PLUS SPORTYのバンプラバーはやや大きめで、形状も微妙に異なっている。ちなみにこのバンプラバー、ダンパーとサスペンションパーツの間に入り、ショックを和らげたりする重要なパーツだ。CHUHATSU PLUS SPORTYの専用バンプラバーは、乗り心地と最適なセッティングのために必用不可欠なのである。

フロントサスペンション、2本とも見事に外れました
取り外したサスペンションを専用の機械にセットし、スプリングを圧縮する
そして分解!
CHUHATSU PLUS SPORTYと純正スプリングを並べてみた。若干、CHUHATSU PLUS SPORTYのほうが長いように見えるし、形状(巻き具合)も異なっているようだ
スプリングがハズされ、ダンパーだけの状態になったサスペンション。バンプラバーは純正のもの
左がCHUHATSU PLUS SPORTYの専用バンプラバー、右が純正パンプラバー
専用パンプラバー、セット! まあ、見えなくなるパーツですが、重要です
CHUHATSU PLUS SPORTYをサスペンションに組み込む際も、やはりまずは圧縮
圧縮したらダンパーをセットして、元に戻すという流れだ
黄色いスプリングが格好いい! 格好いいんだって、これが!
CHUHATSU PLUS SPORTYが組み込まれたサスペンションを元に戻して、1つ終了
黄色がハチロクの赤いボディーによく似合う。いや、黒いボディーとも似合うだろうなあ
おっさん、たまらず近くに行って凝視する。まあ、作業が完了すると、ほとんど見えなくなるんですが

 フロントが終わったらリア、基本的に作業自体はフロントと大きな違いはない。サスペンションを取り外し、スプリングを圧縮して分解、交換するという流れだ。ただし、CHUHATSU PLUS SPORTYは中央発條のSASC(サスシー)という特許技術を用いて作られている。このため、運転席側のリアダンパー(リアサスペンション)を取り付ける際には、ダンパーの向きに注意をしなくてはならない。

作業はリアに移る。基本的には同じなのだが、サスペンションの取り付け方向に注意
取り外されたリアサスペンション
リアサスペンションのスプリングを並べてみた。リアスプリングは、純正と似ているなあという印象
作業の合間にすかさず記念撮影。なんか自分で見てても腹立つぐらい、うれしそうなおっさんである
無事、CHUHATSU PLUS SPORTYが組み込まれ、所定の位置に戻されたサスペンション

 あー、残念ながら不肖・高橋、自分が何を書いているのか、多少見失っている部分があります。という訳で調べてみましたがな。まず中央発條の特許技術、SASCだが「Side Action Spring by CHUHATSU(横力制御ばね)」ということである。スプリング、すなわちばねはガイド的なサポートがない限り、伸縮の方向にはブレが生じる。クルマのサスペンションの場合、ユニットとして組み付けられてはいるが、スプリング自体はある程度フリーな挙動(動く)を行える。従って普通のスプリングでは、伸縮方向にブレが生じ、ダンパーの挙動にも影響を与えてしまう。

 ところがSASCの場合は、独自の技術によって(だから特許なのよ)スプリングの伸縮する方向を制御、最適化しているのだという。もちろんスプリング自体の性能も純正よりも向上し、さらにはこの特許技術でダンパーの動きもスムーズになる。結果としてサスペンションの性能を向上させつつ、乗り心地をよくし、CHUHATSU PLUS SPORTYに至ってはローダウンというファッション性まで高めてくれるのだ。

 で、話を元に戻そう。このSASCによる性能向上を実現するため、リアサスペンションの取り付け方向には注意が必要ということなのである。これは製品付属のマニュアルにもしっかり書いてあるので、きちんと守ってほしい。というか、ここまでの作業を見てきて、つくづく思った。「これはプロに任せるべき作業だな」と。わるいことは言わないから、スーパーオートバックスに行ってください。店舗によってことなるものの、スーパーオートバックスかしわ沼南では、約2時間、2万円とちょっとの工賃で完璧にやってくれるから(※:作業時間、工賃などは店舗に確認のこと)。

 写真を撮らせてもらったり、あれこれ質問したりと、結構おじゃまをしたのだが、作業はスムーズかつ丁寧に進み、そして終了した。タイヤも4本、ちゃんと元どおり。黒い純正スプリングから黄色いCHUHATSU PLUS SPORTYへと入れ替わったのだが、外からあまり見えないのがちょっと寂しい。

 しかし、私の思い込みなのだろうが、車体は少しだけ高さが低くなったように見える! 格好いいじゃないか、我がハチロク!(作業終了直後、実際に計測してみたらフロントは確かに下がったのだが、リアは作業前とほぼ同じだった。実際にある程度走って馴染んだところで再計測したら、リアも下がっていた)。

タイヤはすべて元に戻して……
作業完了!
車体を浮かせた状態だと、隙間から黄色いスプリングが見えるのだが……
車体を下ろすと自重で沈み、ほとんど見えなくなる(涙)
一方、ローダウンの効果はというと、フロントに関しては作業直後でも低くなったことが実測で確認できた

 さて、ここからが問題である。果たして私は交換したスプリング、純正とCHUHATSU PLUS SPORTYの違いを体感できるのだろうか? 五感に関して決して鈍感という訳では無いと思うのだが、どうだろう? 不安だ。

乗り出し一発で違いを体感

 はいっ、不安解消! ピットレーンからハチロクを出して、外の駐車場に行くまでの、ほんの数百メートルでも、しっかり違いを体感できました。というかこの違い、誰でも、うちのポニョ嫁だって分かるに違いない。ピットスペース内の小さな継ぎ目、ピットスペースから外へ出るときの小さな段差、そういったものを乗り越えるだけで、明かな違いを感じることができた。

ピットから出るハチロク。もうこの段階でCHUHATSU PLUS SPORTYの効果が体感できた。以前とはまったく違うという印象

 純正スプリング装着時、以前のサスペンションの効き具合は「ゴツゴツ感がスポーティ」と表現できる。ではCHUHATSU PLUS SPORTYを装着した以後はどうか? 「ゴツゴツ」ではなく「クックッ」という感じに変化した。濁音がなくなるだけではなく、「ゴツ」という感覚の角が取れたというか、スムーズになった感覚だ。実際、車内で聞く走行音がまったく変化したのである。

 よし、テクニカルライター的に格好をつけてみよう。「芯があって頼れるサスという雰囲気は維持しつつも、角が取れたコンフォータブルな乗り味」とか言ってみたりするけど、どうかな? いや、本当なんだって! しかしまあ、もうちょっと走ってみれば、細かいことが見えてくるだろう。

 スーパーオートバックスかしわ沼南の皆さんにお礼をいいつつ「少しだけローダウンして、黒い純正スプリングがカスタムっぽい黄色になって、乗り心地が抜群によくなった」ハチロクを運転し、帰路に着く。一般道、高速道路を乗り継ぎ、豪雨の中帰宅した訳だがその道筋、私は結構ニヤけていたと思う。勘違いでもなんでもなく、やっぱり乗り心地は相当によくなっていた。これがニヤニヤせずにおれようか! CHUHATSU PLUS SPORTYを装着し、ニヤけたおっさんを乗せたハチロクは、雨の中をひたすら走ったのであった。

「どうですか?」、「いやー、まったく違いますよ!」とかスタッフの方と話をしているおっさん。サムアップがすべてを物語る
お世話になりました! おっさんはこれから旅に出ます! この直後、ゲリラ豪雨にみまわれました

箱根、行っちゃいました!

 サスペンションに関して「乗り心地とスポーツ性能はトレードオフ」という話を聞いたことがある。単純に言ってしまうとサスペンションを柔らかくして乗り心地をよくすると、スポーツ性能が低下し、逆もまたしかりという話だ。

 コストが厳密に計算、追求された中なら確かにそういう話もあるだろう。だが、カスタムパーツまで話を広げると、話はかなり違ってくるのではないかと、CHUHATSU PLUS SPORTYを入れてから考えるようになった。というのもCHUHATSU PLUS SPORTYに交換してから、箱根の方にハチロクを走らせる機会があったのだ。

 箱根と言えばそこはそれ、ワインディングロード走り放題である。試しに(法律の範囲内で!)ちょっと攻めてみたりもしたが、サスペンションのスポーツ性能が低くなったという感触はまったくなかった。いや、実はこれには裏話があって「向上した」という感触も得られなかったのだ。そんな話を編集さんにしたら「それはあれですな、高橋さんの運転だとサスペンションの限界近くを見られないんでしょう」と言われた。いや、確かにそのとおりなんで反論する気もないのだけど。

運転が楽しいので、箱根を越えて十国峠まで来てしまった。単にUターンする場所がなかったので、ここまで来てしまったという話もあるのだが
箱根まで来なくても、純正スプリングとの違いは明らか。でも、走りに関わるパーツを交換したら、どこかに出かけたくなるのがクルマ乗りというものではないだろうか

 しかし、路面追従性ということなら、乗り心地とともに私にも感じられるところである。はっきりと言うが純正スプリングよりもCHUHATSU PLUS SPORTYの方が乗り心地はよくなり、路面追従性に関してはほぼ同等、あるいはそれ以上である。ドライバーに伝わるショック、車内の走行音、例えば何かを車内に置いてあって、その置いてある物の動きなどなど。乗り心地はよくなり、走行ノイズは軽減した。繰り返しになるが、誰でも簡単に体感できるレベルで、この変化が起きるのである。

 もちろん純正スプリングの「ゴツゴツ」感の方が好きだという人もいると思う。スポーツカーを走らせていることを実感できるだろうし、だからこそトヨタはハチロクのサスペンションにそういった味付けをしたのだろうから。一方で快適性、すなわちスポーツ性能を損なうことなくよりよい乗り心地を求める人もいるだろう。そういった人にこそ、カスタムパーツとしてCHUHATSU PLUS SPORTYはお勧めである。変化が顕著に現れる分、このCHUHATSU PLUS SPORTYに対する満足感は大きいと思う。

 最後に我が家の絶対権力者、ポニョ嫁のCHUHATSU PLUS SPORTYに対する感想を紹介しておこう。私が「乗り心地よくなったでしょう? スプリング交換したんだよ」と言ったところ、「ふーん、そんな感じもするじゃ」という大変ありがたいお言葉をいただいた。さらに「少しだけローダウンしたんだよ、格好いいでしょう?」と言ってみたが、こちらは「変わらんじゃ!」と言われてしまって、ちょっと悲しい日々である。

 ちなみに取り外した純正スプリングは記念にとってあるのだが、いずれはこれでホッピングかジャンプシューズみたいなものを作ってみたいと思っている。いや、ちょっと固すぎるかな……。

高橋敏也

デザイナー、コピーライターを経て、パソコン関連のライターとして独立。SF小説なども上梓している。ライター歴は20年を超えるが、最近10年は真面目なレビュー記事というより、パソコンを面白おかしく改造する記事などを書いている。若い頃はオートバイをこよなく愛していたが、体力の衰えと共にクルマへの興味を持つ。このため自動車免許を取得したのは1998年。現在、クルマはトヨタのハチロク、オートバイはカワサキのNinja 1000とZ1300を所有、都内を縦横無尽に走っている。インプレスジャパン、DOS/V POWER REPORT誌に「高橋敏也の改造バカ一台」を連載中。ほかにImpress Watchでインターネット動画「パーツパラダイス」を配信中。

Photo:安田 剛