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【ル・マン24時間 2017】公式テスト、小林可夢偉選手のTS050 HYBRID 7号車が最速タイム3分18秒132を記録

6月17日~18日開催のレース本番に向け、TOYOTA GAZOO Racingがトップ3独占

2017年6月4日(現地時間) 実施

TS050 HYBRID #7号車の小林可夢偉選手が3分18秒132の公式テスト最速タイムを記録

 6月17日~18日(現地時間)に決勝レースが開催されるFIA世界耐久選手権(WEC)の第3戦「ル・マン24時間レース」の公式テストが6月4日(現地時間)に行なわれ、TS050 HYBRID #7号車の小林可夢偉選手が3分18秒132の最速タイムを記録した。

 公式テストでは、TS050 HYBRID #7号車(小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ステファン・サラザン)の3分18秒132のほか、2番手タイムは3分19秒290のTS050 HYBRID #8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソン)、3番手は3分21秒455のTS050 HYBRID #9号車(ニコラス・ラピエール、国本雄資、ホセ・マリア・ロペス)と、TOYOTA GAZOO Racingの3台がトップ3を独占した。

順位No.ドライバー名チーム/車種周回ベストタイム
17小林可夢偉/マイク・コンウェイ/マイク・コンウェイTOYOTA GAZOO Racing/トヨタ TS050 HYBRID943分18秒132
28中嶋一貴/セバスチャン・ブエミ/アンソニー・デビッドソンTOYOTA GAZOO Racing/トヨタ TS050 HYBRID1043分19秒290
39ニコラス・ラピエール/国本雄資/ホセ・マリア・ロペスTOYOTA GAZOO Racing/トヨタ TS050 HYBRID1063分21秒455
42ティモ・ベルンハルト/アール・バンバー/ブレンダン・ハートレーポルシェLMPチーム/ポルシェ919ハイブリッド753分21秒512
51ニール・ジャニ/アンドレ・ロッテラー/ニック・タンディポルシェLMPチーム/ポルシェ919ハイブリッド813分22秒100

 この公式テストは、2週間後に開催されるレース本番を控えて、レースウィーク前では唯一公道を閉鎖して行なわれるもの。ル・マン24時間レースのコースは、その大半が通常は公道として使用されているため、公式テストはレースウィークを前にした唯一の走行機会となり、60台が走行する混雑したコースになったという。

 TOYOTA GAZOO Racingは、前戦スパで実戦投入したロー・ダウンフォース空力仕様のTS050 HYBRIDのセッティングを詰めた。フルコースで走れるテストデーの4時間×2回の練習走行で、3台で計304周、4000km以上を走破。8号車と9号車はそれぞれ1周13.629kmのコースを100周以上のデータを収集した。

 小林可夢偉選手は「順調なスタートを切ることができました。我々は決勝レースを想定して改善を進め、納得いくレベルに仕上げることが出来ました。今日のラップタイムでは、テストデーでのこれまでで最速のタイムが出せたということで、競争力の高さを示すことが出来ました。とはいえ、24時間という長いレースへ向けてまだやることはたくさんありますし、ライバルは強敵だということも分かっていますので、本当の勝負はこれからです」とコメントしている。

 ル・マンウィークは6月11日(現地時間)から市内の公開車検から始まり、ル・マン24時間へ向けた次の走行は6月14日の公式練習走行となる。