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日産、次期「エクストレイル」を英国サンダーランド工場で生産すると決定

次期「キャシュカイ」と合わせて同工場7000人以上の雇用を維持

2016年10月27日 発表

 日産自動車は10月27日、英国サンダーランド工場で生産しているSUV「キャシュカイ」の次期型車に加え、次期型「エクストレイル」を同工場で生産することを決定したと発表した。

 10月26日に開催されたエグゼクティブ・コミッティ(経営会議)で決定されたこの方針は、サンダーランド工場の競争力維持を公約する英国政府の表明を受けて決定されたもの。これにより、日産はサンダーランド工場に対する投資を増やし、サンダーランド工場で働く7000人以上の雇用を確保、維持することになる。

 1986年に操業を開始したサンダーランド工場は、これまでの約30年間に累計900万台近くの車両を生産。英国で生産されているクルマの3台の内1台がサンダーランド工場製で、英国最大の自動車工場となっている。

 日産自動車 社長兼CEOのカルロス・ゴーン氏は、発表のなかで「当社が引き続きサンダーランド工場に投資できることを嬉しく思います。同工場の従業員は、日々、高品質で価値の高いクルマを生産し、サンダーランド工場を世界でも有数の競争力の高い工場にしてくれています」「英国政府から支援と公約を得られたことで、サンダーランド工場での次期型キャシュカイと次期型エクストレイルの生産決定につながりました。テリーザ・メイ首相の、英国の自動車産業および産業戦略全体の発展に対する強い決意に敬意を表します」と語っている。

日産自動車の英国サンダーランド工場について説明する資料