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コンチネンタル、ウェット性能を強化したアジア太平洋地域専用タイヤ「UltraContact UC6」

ブレーキ時に接地面積を最大化し、ウェット路で水膜の浸入を抑制する「ダイヤモンドエッジパターン」採用

2017年2月15日から順次発売

オープンプライス

コンチネンタルのアジア太平洋地域専用タイヤ「UltraContact UC6」
UltraContact UC6のサイズ表。32サイズをラインアップして幅広い車両に対応する

 コンチネンタルタイヤ・ジャパンは、アジア太平洋地域専用に開発された新型タイヤ「UltraContact UC6(ウルトラ・コンタクト・ユーシー・シックス)」を2月15日から順次発売する。サイズ展開は205/65 R16 95H~255/45 R18 99Yの32サイズで価格はオープンプライス。

 新たな製品ラインアップとなるUltraContact UC6では、「アクアチャネル」「アクアドレナージ」という2つの構造を組み合わせてウェット路面での排水性能を高める「ウォータースライダーシステム」を採用。斜め方向に伸びるように配置されたアクアチャネルがトレッド面の水膜を集めて縦溝に排水。ハイドロプレーニングのリスクが高いトレッド中央部分に組み込まれたアクアドレナージは周囲の水を集束し、トレッド内部に続く排水チューブを使って集めた水を縦溝に排出してウェット路面でのグリップ力を確保する。

斜め方向に設置されたアクアチャネルがトレッド面の水膜を縦溝に排水
雨どいのように路面の水を排水チューブから縦溝に排出するアクアドレナージ
アクアチャネル、アクアドレナージの水は縦溝から排出される仕組み

 トレッドパターンのブロックエッジ部分には、ブレーキング時にブロックが変形して巻き込みが起こり、接地面積が減少することを防ぐ「ダイヤモンドエッジパターン」を使用。ブロックの角部分を落としたダイヤモンドエッジ形状は、ドライ路面での接地面積最大化で路面にしっかりとグリップするほか、ウェット路面ではブレーキング時にダイヤモンドエッジが障壁となり、トレッド面の下に水膜が浸入しないよう抑制。サイドウォール方向に排水してハイドロプレーニングを起こさないように働き、ドライ路面、ウェット路面双方で制動距離の短縮に貢献する。

 トレッド面の構造では、走行中に縦溝内に空気が通過することで発生する気柱共鳴音のノイズを抑制して静粛性を高める「ノイズブレーカー」も採用されている。

 このほかゴム内部で使われるコンパウンドに、ブレーキ性能やハンドリング性能を向上させる「グリップポリマー」、耐摩耗性を高める「マイレージポリマー」の2種類を配合。2種類の異なるポリマーが走行状態に応じて自己調整する「セルフアダプティブコンパウンド」の技術により、より多くのエネルギーを吸収して熱に変換し、コーナーリングやブレーキング時にグリップ力をさらに強化する短鎖型のグリップポリマー、複雑に絡み合って強固に結合され、高い耐摩耗性を実現する長鎖型のマイレージポリマーがそれぞれの役割を発揮して、優れたグリップ力と高い耐摩耗性を両立する。

ダイヤモンドエッジパターンはドライ路面、ウェット路面の両方で接地面積の最大化を実現
特殊な形状で気柱共鳴音によるノイズを抑制するノイズブレーカー
短鎖型のグリップポリマーと長鎖型のマイレージポリマーを走行状態に応じて自己調整するセルフアダプティブコンパウンドを採用