ミシュラン、インとアウトでコンパウンドを使い分ける「バイ・コンパウンド」採用の「PILOT SPORT 4 S」

　日本ミシュランタイヤは、ハイスペック・スポーツタイヤの新製品「PILOT SPORT 4 S（パイロット スポーツ フォー エス）」を4月1日に発売する。サイズ展開は225/45 ZR19（96Y）XL～345/30 ZR20（106Y）の39サイズで価格はオープンプライス。

「Pilot Super Sport」をさらに進化させたミシュランのパイロットスポーツシリーズにおけるフラグシップ製品となるこのタイヤは、車両が本来持っている性能を余すところなく引き出すことを目的として開発され、公道からサーキット走行まで対応。高いドライ＆ウェットグリップと優れた応答性、操縦安定性を備えたハイスペック・スポーツタイヤながら、ラベリング制度でウェットグリップ性能「a」（一部サイズは申請中）を獲得。ミシュランのタイヤづくりのポリシーである「ミシュラン・トータル・パフォーマンス」を具現化した製品となっている。

イン側でウェットグリップ、アウト側でドライグリップを確保する「バイ・コンパウンドテクノロジー」を導入した

　具体的な採用技術では、ドライ路面とウェット路面の両方で高いグリップ力を確立するべく、Pilot Super Sportと同じく非対称トレッドパターンを採用するほか、2種類のコンパウンドを使い分ける「バイ・コンパウンドテクノロジー」を導入。タイヤのイン側にシリカの結合力を高めてウェット路面で優れたグリップを発揮するコンパウンド、アウト側にシリカとカーボンブラックの組み合わせで最大限のドライグリップを発揮するハイブリッドコンパウンドを新たに開発して使用している。

　また、直進時とコーナーリング時における接地面圧を最適化して、広い接地面を確保する「ウルトラ・リアクティブ・トレッドパターン」を採用。全サイズでリムプロテクターとプレミアムタッチデザインをショルダー部分に与えている。なお、ミシュランではこの新製品が、世界のメーカーで開発されている60以上の新型車に装着されるプロジェクトが進行中であるとしている。

バイ・コンパウンドテクノロジーと合わせて非対称トレッドパターンでも、ドライ路面とウェット路面で高いグリップ力を発揮させる

「ウルトラ・リアクティブ・トレッドパターン」による接地圧分布

ショルダー部分にリムプロテクターとプレミアムタッチデザインを全サイズで採用

PILOT SPORT 4 Sサイズ表

※1：メルセデス・ベンツ承認タイプ
※2：フェラーリ承認タイプ