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トヨタ、「レクサス LC500h」に貴金属を約20%低減する世界初の新型触媒「FLAD」を搭載

中心部のセル断面積を高め、排出ガスの流れを均一化

2017年2月22日 発表

排出ガス浄化触媒の中心部と周辺部で断面積が異なるセルを一体成形した世界初の「FLAD」基材

 トヨタ自動車は2月22日、触媒の貴金属使用量を約20%低減する新型排出ガス浄化触媒を、春頃発売予定の「レクサス LC500h」を皮切りに新型車に順次搭載していくと発表した。

セルの断面積が均一となる従来型の触媒に対して、中心部と周辺部でセルの断面積が異なる構造を採用
セルの断面積が均一となり、排出ガスの流れが中心部に集中する従来型の触媒に対して、新型触媒では排出ガスの流れが均一化するようにした

 デンソーと共同で新開発した「FLAD:Flow Adjustable Designed Cell」基材は、セルの断面積が均一となる従来型の触媒に対して、中心部と周辺部でセルの断面積が異なる構造を採用。これを一体成形する世界初の設計・製造技術により量産化を実現させた。

 排出ガスの流れが中心部に集中する従来型触媒と比べて、新型触媒では排出ガスの流れの均一度を向上させており、触媒貴金属使用量の約20%低減と触媒容量の約20%小型化を実現させた。