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TOYOTA GAZOO Racing、CVTの可能性を探るべく「ヴィッツ」で4月7日~9日開催の「ツール・ド・九州2017 in 唐津」に参戦

状況に応じて最高出力回転数付近をキープするスポーツ制御搭載

全日本ラリー選手権 第2戦「ツール・ド・九州2017 in 唐津」

2017年4月7日~9日 開催

TGR Vitz CVT

 TOYOTA GAZOO Racingは4月4日、全日本ラリー選手権のJN3クラスにスポーツ制御CVT(無段変速機)を搭載した「TGR Vitz CVT」で参戦することを発表した。

 TOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツの厳しい環境の下で「人を鍛え、クルマを鍛える」ことを目的に、2015年より全日本ラリー選手権に参戦。3年目となる2017年シーズンは開幕戦の参戦を急遽中止したため、4月7日~9日に佐賀県唐津市で開催される第2戦「ツール・ド・九州2017 in 唐津」が、チームにとっての初戦となる。

 チーム体制は、昨シーズンまでチーフメカニックを務めた豊岡悟志氏が今シーズンから監督としてチームをけん引。ドライバーに大倉聡選手、コ・ドライバーに豊田耕司選手を迎える。また、2015年4月に発足した凄腕技能養成部の社員メカニック5名にCVT担当の社員エンジニアを加え、ラリー参戦時におけるサービス作業を行なう。社員メカニックは参戦車両の製作も行なっており、チーフメカニックの宮本昌司氏は製作において「耐久性の確保・軽量はもとより、選手の利便性やメカニックの整備性向上を心がけた」と語っている。

 TGR Vitz CVTに搭載されたスポーツ制御CVTは、アクセルON時もOFF時も状況に応じてエンジン回転数が最高出力回転数付近にキープされるように、CVTの変速比にスポーツ制御を加えている。そのため、コーナー侵入前の減速時にアクセルをOFFにしても大きなエンジンブレーキが得られ、コーナーから出るときには高い加速性を得られるという。

メカニックの作業風景