【SUPER GT 第3戦オートポリス】スバルの追撃を振り切り、GT300は25号車 VivaC 86 MC（松井孝允/山下健太組、YH）が優勝

GT300クラスを制した25号車 VivaC 86 MC（松井孝允/山下健太組、YH）

　SUPER GT第3戦となる「2017 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUPER GT in KYUSHU 300km」が5月20日～21日の2日間にわたって、大分県日田市のオートポリスサーキットにおいて開催された。

　21日の14時からは決勝レースが行なわれ、GT300は25号車 VivaC 86 MC（松井孝允/山下健太組、YH）が優勝した。

ポールからスタートした25号車 VivaC 86 MCが0.091秒差で逃げ切る

　GT300は、ほぼ順位どおりに1コーナーに入っていき、大きな混乱もなくレースは始まった。その中で順位を上げたのは、予選4位からスタートした55号車 ARTA BMW M6 GT3（高木真一/ショーン・ウォーキンショー組、BS）。前を行く3位の5号車 マッハ車検 MC86 GTNET（坂口夏月/藤波清斗組、YH）を抜き3位に上がった。

　ポールからスタートした25号車 VivaC 86 MC（松井孝允/山下健太組、YH）、2位からスタートした61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT（井口卓人/山内英輝組、DL）はスタート後も順位を維持しており、3位の55号車を3台が優勝を争う展開となった。レースは5周目にGT500車両とGT300車両が絡むクラッシュが発生したため、セーフティカーが入る展開になったが、GT300に関しては大きな順位変動もなくレースが展開していった。

25号車、61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT（井口卓人/山内英輝組、DL）、55号車 ARTA BMW M6 GT3（高木真一/ショーン・ウォーキンショー組、BS）の順位でレースは進行

　GT300のレースが動いたのは、30周目前後から始まったピットストップ。最初に入ったのはトップを走っていた25号車 VivaC 86 MC、その4周後に2位の61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTがピットで作業を終えてピットアウトしてくると、25号車よりも前にでることに成功した。しかし、61号車のタイヤはまだ温まっておらず、結局25号車に再び抜かれてしまった。これで25号車が再びトップに立つかと思ったのだが、3位を走っていた55号車 ARTA BMW M6 GT3がピットストップを終えてみると、25号車よりもかなり前でピットアウトすることに成功。それにより、55号車が実質的なトップとなった。

　だが、47周目に25号車が55号車をオーバテイクし、再びトップに立つと25号車 VivaC 86 MCの勝利は確実なように思えた。ところが、好事魔多し。そのトップ25号車には2つある燃料ポンプのうち1つが壊れるというトラブルが発生し、コーナーによってはスローダウンという展開になる。そこに55号車を抜いて2位になっていた61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTが追いつき、25号車を追い回し、最終ラップまで緊迫の展開が続くことになった。

　なお、レース終盤には6位を走っていた11号車 GAINER TANAX AMG GT3（平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組、DL）のタイヤが脱落するトラブルも発生する中、最終ラップの最終コーナーまでトップを守った25号車 VivaC 86 MCが、2位の61号車 SUBARU BRZ R&D SPORTにわずか0.091秒差という超僅差でトップを守ることに成功して優勝した。3位は55号車 ARTA BMW M6 GT3。4位は7号車 Studie BMW M6（ヨルグ・ミューラー/荒聖治組、YH）、5位は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG（谷口信輝/片岡龍也組、YH）となった。

0.091秒差までトップを追い詰め、2位となった61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT（井口卓人/山内英輝組、DL）

3位になった55号車 ARTA BMW M6 GT3（高木真一/ショーン・ウォーキンショー組、BS）

GT300クラス表彰台