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グッドイヤー、氷上ブレーキ性能を7%向上させ、新デザインパターンで雪上性能なども高めた「ICE NAVI 7」
7世代目となった「ICE NAVI 7」はユーザーの要望が高い氷上性能を最重視
2017年6月30日 19:50
- 2017年8月1日 発売
- オープンプライス
日本グッドイヤーは、プレミアムスタッドレスタイヤ「ICE NAVI 7(アイスナビ セブン)」を8月1日から発売する。発売サイズは145/80 R13 75Q~245/45 R19 98Qの計67サイズで、価格はオープンプライス。この発表にあたり、日本グッドイヤーではメディア向けの発表会と試乗会を実施した。
ICE NAVIシリーズは1997年から日本市場に導入され、今年で20周年。7代目となるICE NAVI 7は、消費者がスタッドレスタイヤに最も求めている氷上性能の向上を最重視したニューモデルになる。
発表会では、まず日本グッドイヤー 代表取締役社長の金原雄次郎氏から上期の業績について紹介された。「1月から6月までの上期は、おかげさまでいい業績をあげられました。1月から5月までの販売本数は、前年対比で20%増となっていて、業界全体の動向に比べて上まわっています。弊社は、昨年にオールシーズンタイヤの『Vector 4 Seasons Hybrid』を上梓し、好調な販売で推移しております。5月までの販売本数は、前年対比で約2倍となりました。オールシーズンタイヤは業績への貢献もさることながら、消費者認知やグッドイヤーブランドへの感心を集めました。インターネットの自然検索を見ても、タイヤ業界の他メーカーに対して最大級のレベルに達しています。この市場での感心をしっかりと捉えて、冬の商戦に向けICE NAVI 7を上梓します」とコメント。
このように、2016年からサイズラインアップを増やすとともに、国内生産となったベクター4シーズンズハイブリッドの発売開始が好調な業績に貢献している。
新作となったICE NAVI 7の開発コンセプトや方向性については、グッドイヤー・タイヤ・アンド・ラバー・カンパニー アジアパシフィック地区 消費財タイヤプロダクトダイレクターのジェナー・パウエル氏から解説された。
パウエル氏は「日本は、北海道や東北などの路面が凍結しやすい地域や、日本海側の雪が多い場所など、さまざまな路面環境が存在します。雪質により路面環境が変わりやすい日本では、あらゆる状況に対応できるタイヤが必要です。そのなかでも、消費者への調査では氷上のブレーキングとコーナリング性能の向上を求める声が多いのです。ICE NAVI 7は、新コンパウンドとデザインによって氷上性能を向上させ、消費者調査に基づいた高い商品性を実現しています」と説明し、実際にユーザーの要望が高い氷上でのブレーキングやコーナリング性能を向上させることを主眼に置いたと語った。
新パターンデザインの「セブン・エフェクティブ・デザイン」は、大型センターブロックの5リブ構造と4本の太い縦溝、そしてブロック内の横溝をより細分化することによって、氷上のブレーキングとコーナリング性能の向上に貢献しつつ、雪上やドライ、ウエット性能との高いバランスを図っているという。
ブロック内には「エキストラ・マルチプル・サイプ」が採用されていて、先代のICE NAVI 6よりもパターンエッジ性能が13%アップしている。また、ブロックの倒れ込みを抑制するために改良された「ウルトラ・NAVIブレード」もエッジ性能の向上に貢献。
コンパウンドについては改良された「エキストラ・コンタクト・コンパウンド」を採用。低気温でも柔らかさを失いにくいシリカを従来品より細分化することで、柔軟性が増して氷上路面の細かい凹凸により密着するようになっている。
そして、昨今のスタッドレスタイヤに求められているドライ性能や燃費性能なども、先代に対して向上させている。新しいトレッドパターンと改良されたコンパウンドによって燃費性能は4%アップしているそうだ。
ベクター4シーズンズハイブリッドによってオールシーズンタイヤの市場を開拓したグッドイヤー。新たなプレミアムスタッドレスタイヤのICE NAVI 7とともに今シーズンの冬商戦を戦うことになる。