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2017年の新型「サイバーナビ」は、クアッドコアSoCでさらなる快適操作に

メインチップに加えDSPもハイレゾ対応で強化

2017年9月6日 開催

クアッドコアSoCを搭載し、さらに快適な操作性を手に入れた2017年型の「サイバーナビ」。写真は、2DINタイプ7型の「AVIC-CZ901」

 パイオニアは9月6日、ベルサール秋葉原(東京都千代田区)において、「パイオニア 2017 秋 カロッツェリア新商品説明会」を実施した。その模様は、説明会記事「パイオニア、初のハイレゾ音源対応となった『サイバーナビ』2017年モデル説明会」でお届けしたとおり。記者もここで初めて2017年モデルの新型「サイバーナビ」(以下、17サイバーナビ)の実機に触れることができた。

 17サイバーナビに触れてみてすぐに分かるのが、その快適性の向上。サイバーナビはカロッツェリアのトップブランドナビ、フラグシップナビとして多機能・高機能を至上命題に開発されてきた。そのため、大幅な機能変更時は機能をてんこ盛りにするためか、どうしても操作性の基本体力となる操作速度や快適性といった数字に現われにくい部分は後まわしとなる印象があった。

 もちろんこれは多くの人がサイバーナビに多機能さを求めるため仕方のないところだが、ナビの機能開発がある程度の段階に達したころから、操作速度や操作性も大切な要素となっている。

 そのため、近年のサイバーナビは速度向上にフォーカス。2016年にフルモデルチェンジして登場した“16サイバーナビ”では、メインSoC(System On a Chip)やストレージといったハードウェアに加え、ソフトウェアもOSから刷新した完全なリニューアルを行なった。その際に同社が語っていたのが「従来比3倍以上の処理能力」。この高い処理能力により、16サイバーナビはサクサクの快適な画面操作性を手に入れていた。

 そして17サイバーナビでは、さらなるハードウェア強化を実施。メインSoCはシングルコアのものから4つのコアを持つクアッドコアSoCへ変更。オーディオまわりのDSPも、48bitデュアルコアDSPから52bitトリプルコア浮動小数点DSPへと強化したほか、各種高音質パーツも多数投入されている。

 その結果、チューニングの進んだソフトウェアとともに操作性はさらに向上。画面をタッチしたり、メニューを操作していると、さらに快適な操作性を手に入れていることが実感できる。こればっかりは店頭などで触ってもらうしかないが、素直に使いやすい速度と思えるものとなっている。

クアッドコアCPUの採用で地図やメニュー表示速度が向上(15秒)

 17サイバーナビは、初のハイレゾ音源対応という部分に注目が集まりがちだが(実際に今回の説明会は、ハイレゾ音源対応を含むエンタテイメントの紹介が中心だった)、ナビとしての基礎体力が上がっているのも大きな進化点。ぜひ、店頭でその操作速度、そして音質などを確認してみていただきたい。