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【SUBARUテックツアー】先進安全技術「アイサイト・ツーリングアシスト」搭載のスバル車で北の大地を美深試験場まで走る
2017年10月25日 06:00
- 2017年10月20日 開催
10月20日、スバルは報道向けにスバルの技術紹介などを行なう「SUBARUテックツアー」を北海道 美深試験場を中心に開催した。メインとなったのは、約30億円を投資して「高度運転支援技術テストコース」を新設した美深試験場の公開だが、成田空港~旭川空港間にスバルが中央翼を製造するボーイング 787型機のチャーター便を飛ばすなど大規模なものとなっていた。
その1つのメニューが旭川~美深試験場までを先進安全技術「アイサイト・ツーリングアシスト」搭載の「レヴォーグ」「WRX S4」でドライブするというもの。美深試験場は旭川から100kmほど北にあり、その移動区間でアイサイト・ツーリングアシストの全車速追従機能付クルーズコントロール&アクティブレーンキープを活用してみようという趣旨が込められている。
Car Watch組は往路に「WRX S4」となっており、旭川駅前から美深試験場まで3人で交代しつつ北へと向かった。
すっかり秋の景色となった北海道のドライブは快適そのもの。WRX S4は221kW(300PS)/400Nmというハイパワーな2.0リッター DOHC 直噴ターボエンジンを搭載していることもあり、3人+3人分の荷物を積んでも苦しい感じはかけらもなく、アクセルを踏めば踏んだだけきれいに加速していく。タウンスピードでのトルク感も十分で、過敏なところもなく運転しやすいクルマに仕上がっている。
今回のルートの高速道路区間は、旭川鷹栖IC(インターチェンジ)から、“日本最北の料金所”である士別剣淵本線料金所まで。アイサイト・ツーリングアシストから実現した全車速での追従機能付クルーズコントロール&アクティブレーンキープは、「高速道路や自動車専用道路でのドライブをより快適に行っていただくための運転支援システムです」と取扱説明書に書かれているとおり、高速道路区間で動きを確認してみることにした。
記者がアイサイト・ツーリングアシスト搭載のクルマを乗るのは、テストコース、首都高速道路に続いてとなる。
旭川鷹栖ICから高速道路に乗り、アイサイト・ツーリングアシストの全車速追従機能付クルーズコントロール&アクティブレーンキープをONにしてみたが、正直、首都高速で利用したときほどの感動はなかった。アイサイト・ツーリングアシストの進化点として、60km/h未満でアクティブレーンキープ、つまりステアリングアシストが働くようになったのだが、札幌辺りならともかく、北海道のこの区間の高速道路はほぼ一直線、しかも渋滞も無発生。従来のアイサイト ver.3でも実現できている部分のみの体感となった。
ただ、高速道路を安定して走る感じは、さすがアイサイト・ツーリングアシストなのか、さすがWRX S4なのか難しいところだが、とても気持ちよく、また走行音もとても静かなため快適なツーリングを楽しむことができる。ステアリングやアクセル操作にそれほど気を使う必要もなく、秋の風景(でも曇り空)を見ながら走ることができた。
“これぞアイサイト・ツーリングアシスト”という部分は実感できなかったが、逆にこのようなシチュエーションであれば2014年発売のA型レヴォーグで初めて搭載されたアイサイト ver.3で、すでに実現していたことになる。その後、ステアリングアシストのあるなしが発生したアイサイト ver.3だが、現在は搭載車種すべてでアクティブレーンキープ(をするためのステアリングアシスト機構)を装備。スバルの発売するほとんどの車種で、快適なドライブを楽しめるようになっている。よく考えたらそのほうがすごいことではないかと思いつつ美深試験場に到着した。