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【SUBARUテックツアー】自動運転技術開発の聖地となるのか? 北海道 スバル研究実験センター美深試験場を動画で紹介
スバルが目指すのは「ドライバー中心の 安心で愉しい 自動運転技術」
2017年10月25日 06:15
- 2017年10月20日 開催
10月20日、スバルは報道向けにスバルの技術紹介などを行なう「SUBARUテックツアー」を北海道のスバル研究実験センター美深試験場を中心に開催した。
スバルは1977年に美深町内で冬期試験を開始、1995年に北海道中川郡美深町に美深試験場として常設した。2017年6月19日に自動運転時代を見据えて約30億円を投資して「高度運転支援技術テストコース」を新設することを発表しており、この報道公開がリニューアル・増設後、初のお披露目になる。
お披露目にあたっては、執行役員 内田雅之氏が挨拶。スバル実験センター長 藤貫哲郎氏が美深試験場の解説を、自動運転プロジェクトマネージャー 柴田英司氏がスバルの自動運転技術の今後の展開などを説明した。
美深試験場の新設区域となるのが「高度運転支援技術テストコース」。藤貫氏は、このコースについて「日本で一番北にあるコース」と紹介し、高速道路を模した区間を持つほか、1200mの直線路や市街地コースなどを設けたという。1200mの直線路には、出会い頭の事故をシミュレーションできるよう十字路を設置。市街地コースには信号を備えた交差点や、信号のないラウンドアバウト(環状交差点)が設けられ、さまざまなテストが行なえるよう配慮されている。
このテストコースを使って開発されていくのが、次世代アイサイトになる。柴田氏はアイサイトのこれまでを紹介するとともに、「レヴォーグ」「WRX S4」に搭載されたばかりのツーリングアシストを解説。その上で、アイサイトの2020年の将来像として、ステレオカメラにミニマムデバイスを追加し、自車線だけでなく他車線も見えるようにし、自動車線変更機能などを実現。そこからさらに技術レベルを進化させて、究極安全を目指すとした。
その際に強調していたのは、スバルの目標は「自動車事故ゼロ=究極の安全」ではあるものの、無人運転ではなく「ドライバー中心の 安心で愉しい 自動運転技術」であること。「無人運転は狙わない」(柴田氏)と語った。