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NTTドコモと日本科学未来館、5Gを活用したソニーの「ニューコンセプトカート」公開

「見えてきた、“ちょっと先”の未来~5G が創る未来のライフスタイル~」11月9日~11日一般公開

2017年11月9日~11日:一般公開

入場料:無料

ソニーが“スマートフォンが乗り物に進化すれば”と考えた「ニューコンセプトカート」

 NTTドコモと日本科学未来館は11月9日~11日の期間、5G(第5世代移動通信方式)やAI(人工知能)、VR(バーチャルリアリティ)などの最先端技術を紹介するイベント「見えてきた、“ちょっと先”の未来 ~5G が創る未来のライフスタイル~」を開催している。入場料は無料。

 ドコモと日本科学未来館が共催する「見えてきた、“ちょっと先”の未来 ~5Gが創る未来のライフスタイル~」は、ドコモの5G通信サービスへの取り組みや、パートナー企業とともに提案する将来に向けたサービスなどを紹介する"ちょっと先"の未来のライフスタイルを体感できるイベントとなる。

 会場内の展示を見ると、モビリティ領域では「5G通信を用いたコネクティッドカー実証実験のライブ中継」「自動運転車両への5Gサービス提供」などが展示されている。

 また、ソニーは“スマートフォンが乗り物に進化すれば”と考えた「ニューコンセプトカート」を展示。フジテレビジョンはスポーツの新しい観戦スタイルを提案する「ジオスタ」として、5GとARを使った新しいモータースポーツの観戦スタイルを提案するとともに、スーパーフォーミュラの実車を展示。そのほかにも「5Gを用いた建設車両の遠隔制御」など、5Gを用いた実験的なサービスが提案されている。

ソニーが“スマートフォンが乗り物に進化すれば”と考えた「ニューコンセプトカート」
5G通信を用いたコネクティッドカー実証実験
シャークフィン型の5G通信用のアンテナを装着
フジテレビジョンがスポーツの新しい観戦スタイルを提案する「ジオスタ」
5G遠隔操作システム「5G FACTORY」
5Gを活用して建設機械の遠隔操作を体験できる展示
5G用通信機器の展示
遅延の少ない特徴を生かして、離れた場所にいる歌手と奏者が一緒に演奏するデモも
離れた相手とリアルタイムに手書きでコミュケーションが取れるホワイトボード
株式会社NTTドコモ 取締役常務執行役員 R&Dイノベーション本部長 中村寛氏

 一般公開を前に報道関係者に公開された11月8日、NTTドコモ 取締役常務執行役員 R&Dイノベーション本部長の中村寛氏は、2020年を目指して5Gへの取り組みを強化していくとともに、5G通信システムの高速、大容量、低遅延といった特徴を生かした新たなサービスをパートナー企業とともに創造していきたいとの考えを示した。

株式会社NTTドコモ 5G 推進室長 中村武宏氏

 続いて行なわれたプレゼンテーションで、NTTドコモ 5G 推進室長 中村武宏氏は、5Gの最新の研究状況について説明。日本においても、すでに5Gトライアルサイトとして東京臨海副都心地区(お台場・青海地区)や東京スカイツリータウン周辺等で周波数28GHz帯、4.5GHzを使用した実験をスタートしていること紹介。また、自動車、鉄道・観光、建設・工場、医療・ヘルスケア、映像、スポーツ・ゲーム、コンテンツ開発、セキュリティなどの領域において、5Gサービス創出に向けたパートナーとの連携を強化していく考えを示した。

5Gの利用周波数帯の世界動向
実証実験の考察
5Gトライアルサイトの紹介
5Gを活用した新たなサービス創出に向けてパートナー企業と連携を進める

 同社がトヨタ、インテル、エリクソン、デンソーと協力して行なっている5G通信を使用したコネクティッドカーの実証実験に関して、中村氏は「今回、インテルさんがシャークフィンに収まる新しいアンテナを用意していただいて走行実験を行なっています。今は初歩的な無線の実験をしておりますが、今後これをベースにしてコネクティッドカーとしてのいろいろなサービスを探求していく実験をしていきたい」との見通しを示した。

主要な展示に関する説明
会場図
1953年にスタートした日本最初の移動通信の商用サービス「港湾電話」から始まる移動通信の歴史を示した展示