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独フォルクスワーゲン、EVのパイクスピーク参戦車両「I.D. R Pikes Peak」公開

0-100km/h加速はF1やフォーミュラEマシンをしのぐ2.25秒

2018年4月23日(現地時間)発表

パイクスピーク国際ヒルクライムレースの参戦車両「I.D. R Pikes Peak」

 独フォルクスワーゲンは4月23日(現地時間)、6月24日に米国コロラド州で開催されるパイクスピーク国際ヒルクライムレースの参戦車両「I.D. R Pikes Peak(アイ.ディ.アール パイクスピーク)」を公開した。

 同社は2017年10月にパイクスピークへ参戦することを発表。パイクスピークに参戦するのは1987年にツインエンジンを搭載したゴルフで参戦して以来、約30年ぶりのことで、EV(電気自動車)による既存の記録(8分57秒118)を打ち破るべく電気駆動プロトタイプクラスに参戦する。ドライバーにはパイクスピークで3回、ル・マン24時間レースで2回の優勝経験を誇るロマン・デュマ選手を起用することがアナウンスされている。

 I.D. R Pikes Peakの詳細は明かされていないが、最高出力は500kW(680PS)、最大トルクは650N・m、車両重量は1100kg以下としており、0-100km/h加速はF1やフォーミュラEマシンをしのぐ2.25秒という。

 今回の発表について、フォルクスワーゲン開発担当取締役のフランク・ヴェルシュ氏は「フォルクスワーゲンの目標は、I.D.(アイ.ディ.)ファミリーでe-モビリティの頂点に立つことです。そのため、フォルクスワーゲンにとってパイクスピークへの挑戦は、モータースポーツの世界での未来像を示すだけでなく、とても重要な象徴的な意味合いも込められています」とコメントしている。

0-100km/h加速2.25秒を誇るI.D. R Pikes Peak