フォルクスワーゲンのEVレーシングカー「I.D. R」、今夏にニュルでタイムアタックチャレンジ

ニュルブルクリンク ノルドシュライフェでタイムアタックチャレンジを実施する「I.D. R」のイラスト

　独フォルクスワーゲンは1月19日（現地時間）、今夏にニュルブルクリンク ノルドシュライフェで同社のEV（電気自動車）レーシングカー「I.D. R」のタイムアタックチャレンジを実施すると発表した。

　同社は2018年6月のパイクスピーク国際ヒルクライムレースに「I.D. R Pikes Peak（アイ.ディ.アール パイクスピーク）」で出場。I.D. R Pikes Peakの最高出力は500kW（680PS）、最大トルクは650Nm、車両重量は1100kg以下とし、0-100km/h加速はF1やフォーミュラEマシンをしのぐ2.25秒とアナウンスされていた。このレースではEVによる既存の記録（8分57秒118）を打ち破るべく電気駆動プロトタイプクラスに参戦し、7分57秒148をマーク。今回のニュルチャレンジに使われる車両もI.D. R Pikes Peakと同じ出力、車重だが、公開されたイラストでは空力性能の変更などが行なわれていることが分かる。

2018年6月のパイクスピーク国際ヒルクライムレースに出場した「I.D. R Pikes Peak」

　なお、ノルドシュライフェにおけるEV最速記録は、中国のEVメーカーであるNIOの「EP9」が出した6分45秒90。I.D. Rはこのタイム超えに挑戦することになる。