ランドローバー、V8スーパーチャージャーエンジンの出力向上など「レンジローバー」2018年モデル

4月27日に受注を開始した「レンジローバー」2018年モデル

　ランドローバー（ジャガー・ランドローバー・ジャパン）は4月27日、ラグジュアリーSUV「レンジローバー」の2018年モデルの受注を開始した。価格は1409万円～3108万円。

　レンジローバーの2018年モデルでは内外装のデザイン変更を実施。一部のパワートレーンで改良を行なって出力を高め、走破性を高める「テレインレスポンス」に「ダイナミック」「エコ」を追加して7モード設定に変更。このほかにもADAS（先進運転支援システム）を充実させている。

　外観ではレンジローバーが持つモダンさと洗練性を向上させるため、フロントグリルやボンネット、フェンダーベント、前後バンパー、リアスポイラー、エキゾーストパイプ、LEDのライト類などを一新した。

外観デザインではフロントグリルやボンネット、フェンダーベント、LEDのライト類などを一新

　車内はこれまで以上に快適でラグジュアリーな空間を演出するため、ドアウィンドウのガラス厚を6mmに変更して車内の静粛性を向上させ、トリムフィニッシャーに5種類のベニアフィニッシャーを追加。また、ゆったりと深く着座できるよう、シートのポジション調整スイッチをドア側に移動してシート幅を拡大するなどシートの形状と素材を見直した。リアシートにはロードスルー機能を備えた60：40分割の可倒式ベンチシートのほか、「AUTOBIOGRAPHY」「SVAutobiography DYNAMIC」「SVAutobiography」に標準設定する新しい「リア・エグゼクティブ・クラスシート」では、「電動デプロイアブル・リア・センターコンソール」と「折り畳み式リアシート」を設定。多用途性を持つ3人掛け、贅沢な2人掛けの2種類から選択できるようにした。

　さらにリア・エグゼクティブ・クラスシートの装着車では「コンフォートコントローラー機能」を搭載。専用スマートフォンアプリを使ってリアシートのシートマッサージ、エアコン、個別のシート温度などの設定変更が可能。ローリングモードやパルスモードなど25種類のマッサージプログラムを持つ「ホットストーンマッサージ」、急速冷蔵機能を追加して500mLボトル4本を収納できるセンターコンソールボックスなども用意されている。

　このほかにインテリアの装備では、フロントウィンドウ内側に車速やカーナビの案内を表示するHUD（ヘッドアップディスプレイ）、パノラミックサンルーフの内側にあるブラインドをモーション操作できる「ジェスチャー・ルーフブラインド」を採用している。

シートのポジション調整スイッチをドア側に移動してシート幅を拡大。ゆったりと深く着座できるよう設計変更した

一部グレードに設定される「リア・エグゼクティブ・クラスシート」では「電動デプロイアブル・リア・センターコンソール」と「折り畳み式リアシート」が選択できるようになった

ドアウィンドウのガラス厚を6mmに変更して車内の静粛性を向上させ、トリムフィニッシャーに5種類のベニアフィニッシャーを追加

リア・エグゼクティブ・クラスシートの装着車では、専用スマートフォンアプリを使ってリアシートのシートマッサージなどが操作できるようになった

　2種類の出力を用意するV型8気筒 5.0リッター スーパーチャージドエンジンでは発生する出力をそれぞれ15PSアップ。386kW（525PS）/625N･mと416kW（565PS）700N･mに向上させた。また、エンジン出力や駆動力配分などを最適制御して走破性を高めるテレインレスポンスでは、既存の「コンフォート」「ダイナミック」「エコ」「草/砂利/雪」「泥/わだち」「砂地」「岩場」に加え、「ダイナミック」「エコ」を追加。計7モードから選択可能となっている。

レンジローバー 2018年モデルの走行イメージ。V型8気筒 5.0リッター スーパーチャージドエンジンは15PSの出力向上を果たした