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【SUPER GT第6戦 SUGO】シビック TYPE Rで「サーキット・エクスペリエンス」を体験!

コンパクトレイアウトなSUGOの攻略ポイントを34号車の大津選手に聞いた

2018年9月15日~16日 開催

34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3のドライバー大津弘樹選手がステアリングを握るシビック TYPE Rで1周の貴重な同乗体験走行へ

 9月15日~16日の2日間にわたり「2018 AUTOBACS SUPER GT Round 6 SUGO GT 300km RACE」が開催されている。場所は宮城県柴田郡村田にあるスポーツランド SUGO。公式予選が行なわれた9月15日は、プロドライバーがハンドルを握るスポーツカーの助手席に同乗してサーキットを1周する「サーキット・エクスペリエンス」も実施された。

サーキット・エクスペリエンスではシビック TYPE Rのほか3車種が登場

 サーキット・エクスペリエンスは「SUPER GT サポーターズクラブ」などの登録会員のうち、抽選で選ばれた一般の来場者らが参加できるプログラム。この同乗走行を体験できる機会をいただいたので、ややドキドキしつつもヘルメットを被り、34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3のドライバーの1人、大津弘樹選手が運転するホンダ「シビック TYPE R」の助手席に収まった。

ドライバーは34号車 Modulo KENWOOD NSX GT3の大津弘樹選手
そこに同乗!

 しとしと降り続ける雨のおかげで、同乗走行の時間帯はあいにくのウェットコンディション。じわりと加速した発進時は雨の影響をそれほど感じなかったものの、右へほぼ90度に折れる1コーナーで早速フロントがわずかに滑るような感触がシートからの振動と音で伝わってくる。ただ、コーナーの進入こそ慎重に見えても、シビック TYPE Rの最高出力320PSのパワーを活かして鋭く立ち上がり、みるみるうちに次のコーナーが迫る。進入のたびにフロントは滑り、まかり間違えばコース外に飛び出しそうな状況にもかかわらず、大津選手は巧みに制御してクリップポイントを丁寧になぞっていった。

スタート準備中

 スポーツランドSUGOは、最終コーナー途中のシケインを除くと全長3704.256mというコンパクトな中速サーキット。ただし、この短い全長に対して最大標高差は69.83mあり、アップダウンが激しいのが特徴ともなっている。傾斜が大きいせいでブラインドコーナーになっているところも多く、次を予測しにくいこととアップダウンの変化との合わせ技で、ハラハラ感が常に感じられるのが面白い。

 大津選手によると、SUGOの攻略にあたっては「中高速コーナーが多いので、走る上ではボトムスピードを上げることを意識している」とのこと。「3コーナーも踏んでいける」と話していたが、ここは下りながらクリアしていくところで、次の4コーナーは再び上りへと切り替わる。コーナー途中でもこうしたアップダウンが頻繁にあるせいか、全体的に「トラクションをかけていくのが難しい」と大津選手。本番ではこのあたりをうまくコントロールしながら加速していけるかに注目したい。

 13あるコーナーのうち大津選手が得意としているのは、5つ目のコーナーにあたるS字だという。SUGOでは最も狭く感じるコーナーだが、乗り上げながら通過する「縁石の使い方がポイント」。左から左へとほとんど減速せずに突っ込んでいく「SPコーナー」と呼ばれる10コーナー、11コーナーも大津選手の好きなセクションだそうだ。

 レースで乗っているNSX GT3とは全く異なるシビック TYPE Rのドライブフィーリングについては、「FF車なので(加速やハンドリングが)けっこう難しい。立ち上がりで(うかつに)アクセルを踏むと流れちゃう」。市販車としてはハイパワーなシビック TYPE Rとはいえ、「GT300のマシンとは全然違う。やっぱりNSX GT3の方が楽しい」と率直な気持ちを明かしてくれたところで、2分余りの同乗体験走行があっという間に終了した。

メインストレートに戻り、2分余りの走行が終了