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アルピーヌ・ジャポン、2ドアミッドシップスポーツ「A110」発表会

2018年9月21日 開催

11月下旬発売予定のアルピーヌ「A110 ピュア」とアルピーヌ・ジャポン COO トマ・ビルコ氏

 アルピーヌ・ジャポンは、11月下旬の販売開始を予定する2ドアミッドシップスポーツ「A110(エーワンテン)」の発表会を都内で開催した。A110の価格は790万円~841万円となり、先行予約を9月25日~10月24日の期間にオフィシャルWebサイト内に用意される予約専用サイトで受け付ける。

 A110は252PS/320Nmを発生する直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボエンジンをキャビン後方の車両リアミッドに搭載し、ゲトラグ製の7速DTCを介して後輪を駆動するMR車。6月22日に50台限定の「A110 プルミエール・エディション」を先行販売しており、今回からカタログモデルとして正式に発売となる。このほか、車両のグレード体系などは関連記事の「アルピーヌ・ジャポン、『A110』の『ピュア』『リネージ』2グレードの先行予約をWebサイトで受付」を参照していただきたい。

A110 ピュア。ボディカラーは「ブルー アルピーヌ M」
全車で4灯式のフルLEDヘッドライトを採用
ボディサイズは4205×1800×1250mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2420mm。前後重量配分は44:55となる
リアコンビネーションランプもLED式
A110 リネージ。ボディカラーは「グリ トネール M」

日本人が世界で一番早くピュアとリネージのオーナーになる

アルピーヌ・ジャポン COO トマ・ビルコ氏

 発表会ではまず、アルピーヌ・ジャポン COO トマ・ビルコ氏が登壇。ビルコ氏は「この(ピュアとリネージ)2つのグレードの導入により、幅広いお客さまのご要望にお応えすることが可能になります。欧州では非常に多くのバックオーダーを抱えており、限定販売した『プルミエール・エディション』の納車が年末まで続きます。カタログモデルのピュアとリネージは来年からの納車になりますが、日本では年末までにピュアとリネージの納車を始める予定です。つまり、日本人が世界で一番早くピュアとリネージのオーナーになるということを意味します」と語った。

 また、「アルピーヌはレーシングDNAを持つブランドです。来月、アルピーヌのレーシングチームが参戦しているWECのレースが富士スピードウェイで開催されますが、その会場にA110のピュアとリネージを展示いたします」と述べ、発売に先駆けて富士スピードウェイでA110のカタログモデルを一般公開することを紹介した。

アルピーヌ・ジャポン プロダクトダイレクター フレデリック・ブレン氏

 商品概要については、アルピーヌ・ジャポン プロダクトダイレクター フレデリック・ブレン氏が担当。

 ブレン氏は「カタログモデルとして2つのグレードを導入します。ピュアというグレードは軽量であることにこだわり、俊敏性があります。とにかくドライビングプレジャーそのものを得られるようなクルマに仕立てております。よりスポーティになっているグレードですね。一方のリネージは、同じドライビングプレジャーを得られる上に、より快適性を求めたクルマになります。日常生活だけでなく、ロングドライブの面でも優れたクルマになります。ブラウンのレザー内装にはブルーのステッチが施され、専用ボディカラーのグレートの組み合わせはものすごくおしゃれで、まさにフレンチエレガントデザインだと感じていただけると思います」と紹介した。

 また、6月に限定受注したプルミエール・エディションとの違いについて解説され、外観では、リネージに以前のA110や「A310」のホイールをモチーフにした新デザインのホイールを採用。ピュアではプルミエール・エディションと同じ形状のフックス製鍛造18インチアロイホイールを用いつつ、カラーリングを黒×シルバーからオールシルバーに変更している。また、共通装備としてフロントとリアのソナーとバックカメラが追加されている。

 インテリアでは、共通仕様として2脚のシートの間に小物入れが用意され、右側シート後方にネットを追加。ステアリングはプルミエール・エディションのアルカンターラからオールレザーに変更されている。さらにリネージではリクライニング可能なサベルト製のブラウンレザーシートを採用。これに合わせ、ステアリングホイールやダッシュボード、ドアトリム、センターコンソールのソフトパッドなどがブラウンレザーに変更されている。また、左側シート後方にはフォーカル製の軽量サブウーファーが専用設定される。

ピュアのホイール。限定車のプルミエール・エディションと同じフックス製の鍛造18インチアロイホイールだが、カラーリングがシルバー単色に変更された
新デザインとなるリネージのホイール。タイヤサイズは2グレードで同一だが、ホイールサイズはピュアが前7.5J×18、後8.5J×18、リネージが前7J×18、後8J×18となる
前後バンパーにパーキングセンサーを追加
リアバンパーのナンバープレート上にリアカメラを装備
車両の前後にラゲッジスペースを設定。容量はフロントが100L、リアが96Lとなる
キャビン後方に搭載される「M5P」型の直列4気筒DOHC 1.8リッター直噴ターボエンジン。最高出力185kW(252PS)/6000rpm、320Nm(32.6kgfm)/2000rpmを発生する
ピュアのインテリア。シートは前後スライドのみのバケットシートとなる
リネージのブラウンレザーシートはリクライニング、高さ調節、シートヒーターなどを備える
ブラウンレザーシートに合わせてステアリングやドアトリムなどもブラウンとなる
リネージは左側シート後方にフォーカル製の軽量サブウーファーを備える
ステアリングに設定された「SPORTボタン」を押すことで、フルカラーTFTメーターの表示が「ノーマル」「スポーツ」「トラック」の3種類に切り替わる
運転席にアルミペダルを設定するほか、助手席側の足下にALPINEロゴ入りのキッキングプレートを装着
センターコンソールにエンジンのスタート&ストップスイッチ、電動パーキングブレーキ、シフトセレクトスイッチなどをレイアウト
センターコンソールの下に、USB端子2個とSDカードスロットなどを用意
インパネ中央の「7インチマルチファンクションタッチスクリーン」はラジオやUSB接続されたスマートフォンの音源などを再生できるほか、「ALPINEテレメトリー」で車両のアクセル開度やGセンサー情報、シフト情報などを表示できる
右側シート後方に小物を収納できるネットを追加
三角柱型の小物入れが左右のシート間に用意された