会見などを行なうバーデン-ウルテンベルグセンターに掲げられた、メルセデスからファンに向けての感謝の意 10月13日~14日(現地時間)、ドイツのホッケンハイムリンク(全長4.574km)でDTM 最終戦(第10戦)のレース1とレース2にそれぞれ18台が参加して行なわれ、メルセデスのガリー・パフェットがレース1を4位、レース2を3位で終え、2005年以来、13年ぶりとなる2度目のチャンピオンに輝き、今季限りで撤退するメルセデスが有終の美を飾った。
DTM 最終戦
ドライバーズポイントのトップ4は、メルセデスのポール・ディレスタ(Mercedes-AMG Motorsport REMUS)の229ポイント、同じくメルセデスのガリー・パフェット(Mercedes-AMG Motorsport PETRONAS)の225ポイント、アウディのレネ・ラスト(Audi Sport Team Rosberg)の199ポイント、BMWのマルコ・ウィットマン(BMW Team RMG)の143ポイントで最終戦を迎えた。
第8戦のニュルブルクリンク、第9戦のスペイエルベルグから4連勝してポイントランキング3位につけていたディフェンディングチャンピオンのレネ・ラストは、レース1とレース2とも連勝。第8戦から6連勝で猛進撃するも、ガリー・パフェットに惜しくも4ポイント及ばずの2位という結果に。ランキングトップだったポール・ディレスタは、レース1が8位、レース2が14位と振るわず、2度目のチャンピオン獲得はならなかった(2010年にチャンピオンを獲得したときはF1に)。
レース1前に行なわれたメルセデスのレジェンドドライバーのパレード 2回目のフリー走行でクラッシュしたBMWのマルコ・ウィットマン レース1のスタート後のシュピッツカーブを立ち上がる、ポールポジションスタートのルーカス・アウワーを先頭に続くマシン 2番グリッドから2位のポジションを堅守するガリー・パフェット(2号車) ホッケンハイムでは際立つティモ・グロック(16号車) マイク・ロッケンフェラーにピタリとつけるロイック・デュバル 4周目、ブレーキングでインをつき、3位を走行するオーグスト・ファルフスを抜いて3位に浮上するレネ・ラスト 2周目、ポール・ディレスタ(3号車)をかわして4位に浮上するロビン・フリジン(4号車) トップを走行するガリー・パフェット。5周目からレネ・ラストが背後(2位)に迫る オーグスト・ファルフスにつけるロビン・フリジン(4号車) 中盤グループのポジション争い。ニコ・ミューラー(51号車)のインをつくブルーノ・スペングラー(7号車) サイド・バイ・サイドでコーナーを立ち上がりるブルーノ・スペングラー(7号車)とニコ・ミューラー(51号車) トップを争うレネ・ラスト(33号車)とガリー・パフェット(2号車) ティモ・グロック(16号車)とポール・ディレスタ(3号車)の争い 中盤、サックスコーナのサンドトラップに足をとられるブルーノ・スペングラー(7号車) 16番グリッドから5位と健闘したロイック・デュバル(28号車) 左側面にダメージを負うオーグスト・ファルフス(15号車) 終盤、オーグスト・ファルフスのダメージの影響でセーフティカーが導入。並ぶマシン セーフティカーの導入後、レースの流れが急変。猛進撃のロビン・フリジン(4号車) 30周目にガリー・パフェットをパスするティモ・グロック(16号車) 7番グリッドから今季2度目の2位を獲得したロビン・フリジン 優勝のレネ・ラスト。左は2位のロビン・フリジン、右は3位のティモ・グロック シリーズランキングはチャンピオンにガリー・パフェット、2位にレネ・ラスト、3位にポール・ディレスタという結果となった。コンストラクターズランクの1位はメルセデス、2位はBMW、3位はアウディ。
2番グリッドから逆転優勝と、2年連続のチャンピオンを狙うレネ・ラスト スタートで2番グリッドからトップに立つレネ・ラスト(33号車) 3位で1コーナーをクリアするガリー・パフェット(2号車) 最後尾から5位でチェッカーを受けたロビン・フリジン(4号車) トップはレネ・ラスト、マルコ・ウィットマン、ガリー・パフェットと続く 18周目、ブレーキングでパスカル・ウェルランのインをつくロイック・デュバル(28号車) 20周目、ダニエル・ジュンカデラをパスするレネ・ラスト マルコ・ウィットマンの前を走行するガリー・パフェット(2号車) ジョエル・エリクソン(47号車)にパスされるポール・ディレスタ(3号車) 22周目、マルコ・ウィットマン(11号車)がガリー・パフェット(2号車)をパス フィリップ・エングにパスされるポール・ディレスタ(3号車) 恒例の花火のなか、トップでチェッカーを受けるレネ・ラスト 最終コーナでタイヤスモークのパフォーマンスを披露するマシン バーデン-ウルテンベルグセンターの後方からファンに感謝の花火が上がる 3位に入りチャンピオンを決めたガリー・パフェット、後ろはプレゼンターのカール・ベンドリンガー 優勝のレネ・ラスト。左は2位のマルコ・ウィットマン、右は3位のガリー・パフェット レース2の表彰台で、祝福のシャンパンを浴びるシリーズチャンピオンのガリー・パフェット 年間ランキングの表彰台。チャンピオンはガリー・パフェット、2位はレネ・ラスト、3位はポール・ディレスタ FIA F3 ユーロシリーズ第10戦
併催のFIA F3ユーロシリーズ第10戦のレース2では、ミック・シューマッハ(PREMA Theodore Racing)が年間チャンピオンに輝いた。シリーズ2位はダニエル・チクティム(Motopark)、3位はロバート・シャバルツマン(PREMA Theodore Racing)。
ミック・シューマッハ 329ポイント、ダニエル・チクティム 280ポイント、マルカス・アームストロング 260ポイントで迎えた最終戦には24台が参加。
レース1。7番グリッドからスタートしたミック・シューマッハは、スタート直後の1コーナーから2コーナーの間でチームメートのマルカス・アームストロングと接触し、マシンにダメージを負ってしまいピットインを余儀なくされて12位、ノーポイントに終わった。21番グリッドからスタートした佐藤万璃音(Motopark)は19位だった。
ハンガリーから来たミック・シューマッハの熱烈なファン 出走前、グリッドとミック・シューマッハのまわりには大勢の報道陣が スタート直後の1コーナーから2コーナーに続くストレート 1周目にピットインしたミック・シューマッハ、後ろの8号車はマルカス・アームストロング ノーポイントに終わりヘルメットをかぶったまま引き上げるミック・シューマッハ また、レース2では2番グリッド、フロントローからスタートしたミック・シューマッハは2位でチェッカーを受け、347ポイントでチャンピオンとなった。佐藤万璃音は14位だった。
スタート直後のスピッツカーブ(ヘアピン)でジュリ・ヴィプスと並ぶミック・シューマッハ ジュリ・ヴィプスの後ろにつけるミック・シューマッハ 2位になりシリーズチャンピオンに輝いたミック・シューマッハ チャンピオンに輝いたミック・シューマッハ、左は1位のジュリ・ヴィプス、右は3位のラルフ・アーロン レース3。2番グリッドからスタートしたミック・シューマッハは2位となり、トータル365ポイントでシーズンを終えた。佐藤万璃音は17位で、シリーズランキング16位(31.5ポイント)でシーズンを終えた。
おさらいすると、シリーズランキングはミック・シューマッハ(365ポイント)、2位はダニエル・チクティム(306ポイント)、3位はロバート・シャバルツマン(294ポイント)。また、コンストラクターズランクの1位はPREMA Theodore Racing、2位はMotopark、3位はHitech Bullfrog GPとなっている。
2位を走行するミック・シューマッハ、後ろで多重クラッシュが発生 ルーキーながら頭角を現し、シーズン終盤、特に早さが際立ったロバート・シャバルツマンの走り 優勝ロバート・シャバルツマン、左は2位のミック・シューマッハ、右は3位のアレックス・パロウ シリーズ表彰台、チャンピオンのミック・シューマッハ、左は2位のダニエル・チクティム、右は3位のロバート・シャバルツマン シリーズ3位、ルーキータイトルでチャンピオンを獲得し、2つのトロフィを手に微笑むロバート・シャバルツマン