ニュース

2018年のDTM 最終戦、ガリー・パフェットがチャンピオンに。今季限りで撤退するメルセデスが有終の美を飾る

F3ユーロシリーズではミック・シューマッハが総合優勝

2018年10月13日~14日(現地時間)開催

会見などを行なうバーデン-ウルテンベルグセンターに掲げられた、メルセデスからファンに向けての感謝の意

 10月13日~14日(現地時間)、ドイツのホッケンハイムリンク(全長4.574km)でDTM 最終戦(第10戦)のレース1とレース2にそれぞれ18台が参加して行なわれ、メルセデスのガリー・パフェットがレース1を4位、レース2を3位で終え、2005年以来、13年ぶりとなる2度目のチャンピオンに輝き、今季限りで撤退するメルセデスが有終の美を飾った。

DTM 最終戦

 ドライバーズポイントのトップ4は、メルセデスのポール・ディレスタ(Mercedes-AMG Motorsport REMUS)の229ポイント、同じくメルセデスのガリー・パフェット(Mercedes-AMG Motorsport PETRONAS)の225ポイント、アウディのレネ・ラスト(Audi Sport Team Rosberg)の199ポイント、BMWのマルコ・ウィットマン(BMW Team RMG)の143ポイントで最終戦を迎えた。

 第8戦のニュルブルクリンク、第9戦のスペイエルベルグから4連勝してポイントランキング3位につけていたディフェンディングチャンピオンのレネ・ラストは、レース1とレース2とも連勝。第8戦から6連勝で猛進撃するも、ガリー・パフェットに惜しくも4ポイント及ばずの2位という結果に。ランキングトップだったポール・ディレスタは、レース1が8位、レース2が14位と振るわず、2度目のチャンピオン獲得はならなかった(2010年にチャンピオンを獲得したときはF1に)。

レース1前に行なわれたメルセデスのレジェンドドライバーのパレード
日本に馴染みのあるカール・ベンドリンガー
デビット・クルサード
最多の5勝を挙げたベルント・シュナイダー
2回目のフリー走行でクラッシュしたBMWのマルコ・ウィットマン
レース1のスタート後のシュピッツカーブを立ち上がる、ポールポジションスタートのルーカス・アウワーを先頭に続くマシン
2番グリッドから2位のポジションを堅守するガリー・パフェット(2号車)
オーグスト・ファルフス(15号車)
4位を走行するレネ・ラスト(33号車)
ポール・ディレスタ(3号車)
ホッケンハイムでは際立つティモ・グロック(16号車)
ブルーノ・スペングラー(7号車)
マイク・ロッケンフェラーにピタリとつけるロイック・デュバル
2周目にトップに立つガリー・パフェット(2号車)
4周目、ブレーキングでインをつき、3位を走行するオーグスト・ファルフスを抜いて3位に浮上するレネ・ラスト
2周目、ポール・ディレスタ(3号車)をかわして4位に浮上するロビン・フリジン(4号車)
トップを走行するガリー・パフェット。5周目からレネ・ラストが背後(2位)に迫る
オーグスト・ファルフスにつけるロビン・フリジン(4号車)
懸命に追い上げるポール・ディレスタ(3号車)
中盤グループのポジション争い。ニコ・ミューラー(51号車)のインをつくブルーノ・スペングラー(7号車)
サイド・バイ・サイドでコーナーを立ち上がりるブルーノ・スペングラー(7号車)とニコ・ミューラー(51号車)
トップを争うレネ・ラスト(33号車)とガリー・パフェット(2号車)
ティモ・グロック(16号車)とポール・ディレスタ(3号車)の争い
中盤、サックスコーナのサンドトラップに足をとられるブルーノ・スペングラー(7号車)
16番グリッドから5位と健闘したロイック・デュバル(28号車)
左側面にダメージを負うオーグスト・ファルフス(15号車)
終盤、オーグスト・ファルフスのダメージの影響でセーフティカーが導入。並ぶマシン
セーフティカーの導入後、レースの流れが急変。猛進撃のロビン・フリジン(4号車)
2位以下を引き離してトップを走行するレネ・ラスト
30周目にガリー・パフェットをパスするティモ・グロック(16号車)
優勝したレネ・ラスト
7番グリッドから今季2度目の2位を獲得したロビン・フリジン
優勝のレネ・ラスト。左は2位のロビン・フリジン、右は3位のティモ・グロック
プレゼンターを務めたデビット・クルサード
4位でレースを終えたガリー・パフェット
パルクフェルメ

 シリーズランキングはチャンピオンにガリー・パフェット、2位にレネ・ラスト、3位にポール・ディレスタという結果となった。コンストラクターズランクの1位はメルセデス、2位はBMW、3位はアウディ。

レース2のオープンセレモニー
DTMのチャンピオントロフィ
メルセデスのセーフティカー
ポールポジションはマルコ・ウィットマン
2番グリッドから逆転優勝と、2年連続のチャンピオンを狙うレネ・ラスト
レース1で首位に立ったガリー・パフェット
「SEE YOU!」とメルセデスを送るアウディ
スタートで2番グリッドからトップに立つレネ・ラスト(33号車)
3位で1コーナーをクリアするガリー・パフェット(2号車)
ポール・ディレスタ(3号車)
2コーナーへ向かう各車
1コーナーの観客
レースをリードするレネ・ラスト(33号車)
最後尾から5位でチェッカーを受けたロビン・フリジン(4号車)
トップはレネ・ラスト、マルコ・ウィットマン、ガリー・パフェットと続く
中盤グループのポール・ディレスタ(3号車)
ニコ・ミューラーとオーグスト・ファルフス
ペースが上がらないポール・ディレスタ(3号車)
18周目、ブレーキングでパスカル・ウェルランのインをつくロイック・デュバル(28号車)
20周目、ダニエル・ジュンカデラをパスするレネ・ラスト
マルコ・ウィットマンの前を走行するガリー・パフェット(2号車)
ジョエル・エリクソン(47号車)にパスされるポール・ディレスタ(3号車)
激走するレネ・ラスト
22周目、マルコ・ウィットマン(11号車)がガリー・パフェット(2号車)をパス
フィリップ・エングにパスされるポール・ディレスタ(3号車)
恒例の花火のなか、トップでチェッカーを受けるレネ・ラスト
最終コーナでタイヤスモークのパフォーマンスを披露するマシン
バーデン-ウルテンベルグセンターの後方からファンに感謝の花火が上がる
連勝のレネ・ラスト
3位に入りチャンピオンを決めたガリー・パフェット、後ろはプレゼンターのカール・ベンドリンガー
優勝のレネ・ラスト。左は2位のマルコ・ウィットマン、右は3位のガリー・パフェット
レース2の表彰台で、祝福のシャンパンを浴びるシリーズチャンピオンのガリー・パフェット
年間ランキングの表彰台。チャンピオンはガリー・パフェット、2位はレネ・ラスト、3位はポール・ディレスタ
パルクフェルメ

FIA F3 ユーロシリーズ第10戦

 併催のFIA F3ユーロシリーズ第10戦のレース2では、ミック・シューマッハ(PREMA Theodore Racing)が年間チャンピオンに輝いた。シリーズ2位はダニエル・チクティム(Motopark)、3位はロバート・シャバルツマン(PREMA Theodore Racing)。

 ミック・シューマッハ 329ポイント、ダニエル・チクティム 280ポイント、マルカス・アームストロング 260ポイントで迎えた最終戦には24台が参加。

 レース1。7番グリッドからスタートしたミック・シューマッハは、スタート直後の1コーナーから2コーナーの間でチームメートのマルカス・アームストロングと接触し、マシンにダメージを負ってしまいピットインを余儀なくされて12位、ノーポイントに終わった。21番グリッドからスタートした佐藤万璃音(Motopark)は19位だった。

ハンガリーから来たミック・シューマッハの熱烈なファン
出走前、グリッドとミック・シューマッハのまわりには大勢の報道陣が
スタート
スタート直後の1コーナーから2コーナーに続くストレート
1周目にピットインしたミック・シューマッハ、後ろの8号車はマルカス・アームストロング
ピットアウトするミック・シューマッハ
後尾から追い上げるミック・シューマッハ
佐藤万璃音は21番グリッドから19位
ノーポイントに終わりヘルメットをかぶったまま引き上げるミック・シューマッハ

 また、レース2では2番グリッド、フロントローからスタートしたミック・シューマッハは2位でチェッカーを受け、347ポイントでチャンピオンとなった。佐藤万璃音は14位だった。

スタート直後のスピッツカーブ(ヘアピン)でジュリ・ヴィプスと並ぶミック・シューマッハ
インをとりトップをキープするジュリ・ヴィプス
1周目のメルセデスのセーフティーカー
ジュリ・ヴィプスの後ろにつけるミック・シューマッハ
横並びでバトルする佐藤万璃音(33号車)
2位を走行するミック・シューマッハ
レースを終えて戻る各車
レースを終えて戻るミック・シューマッハ(4号車)
2位になりシリーズチャンピオンに輝いたミック・シューマッハ
チャンピオンに輝いたミック・シューマッハ、左は1位のジュリ・ヴィプス、右は3位のラルフ・アーロン

 レース3。2番グリッドからスタートしたミック・シューマッハは2位となり、トータル365ポイントでシーズンを終えた。佐藤万璃音は17位で、シリーズランキング16位(31.5ポイント)でシーズンを終えた。

 おさらいすると、シリーズランキングはミック・シューマッハ(365ポイント)、2位はダニエル・チクティム(306ポイント)、3位はロバート・シャバルツマン(294ポイント)。また、コンストラクターズランクの1位はPREMA Theodore Racing、2位はMotopark、3位はHitech Bullfrog GPとなっている。

2位を走行するミック・シューマッハ、後ろで多重クラッシュが発生
多重クラッシュに巻き込まれた佐藤万璃音
2位を走行するミック・シューマッハ
ルーキーながら頭角を現し、シーズン終盤、特に早さが際立ったロバート・シャバルツマンの走り
優勝ロバート・シャバルツマン、左は2位のミック・シューマッハ、右は3位のアレックス・パロウ
シリーズ表彰台、チャンピオンのミック・シューマッハ、左は2位のダニエル・チクティム、右は3位のロバート・シャバルツマン
全員の記念撮影、左端はブノワ・トレルイエ
シリーズ3位、ルーキータイトルでチャンピオンを獲得し、2つのトロフィを手に微笑むロバート・シャバルツマン