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日産、4輪駆動EVレーシングカー新型「リーフ NISMO RC」。先代から2倍以上の最高出力&最大トルクで0-100km/h加速は3.4秒

12月2日のNISMOフェスティバルでデモラン

2018年11月30日 発表

新型レーシングカー「リーフ NISMO RC」(45秒)

 日産自動車は11月30日、現行「リーフ」ベースの新型レーシングカー「リーフ NISMO RC」を公開した。同モデルは12月2日に富士スピードウェイで開催される「NISMOフェスティバル」で、日産のフォーミュラEマシンとともにデモ走行を行なう予定。

 新型リーフ NISMO RCは、シャシーの両端に搭載された2つの電動モーターで駆動。両モーター合わせて240kW(各120kW)の出力と640Nmのトルクを発生し、これは2011年に発表した先代のリーフ NISMO RCと比べると、最高出力と最大トルクはともに2倍以上になるという。リチウムイオンバッテリーやインバーターなどには現行リーフの技術を採用しているとのこと。

 また、新開発の4輪駆動システムを備え、出力を4輪それぞれで独立してコントロールしながら瞬時に各輪に伝えることができるという。先代モデルと同様に、バッテリーパックは車体中央に搭載するとともに、電動モーターとインバーターを前輪・後輪上の最適な位置に配置することで、シャシーの重量バランスを最適化している。

 車両重量については、多くの軽量部品に加えてフルカーボンファイバーのレーシングモノコック構造を採用することで、総重量1220kgに抑えた。0-100km/h加速は、先代モデルから約50%速い3.4秒を実現した。

多くの軽量部品に加えてフルカーボンファイバーのレーシングモノコック構造を採用し、総重量1220kgを実現

 エクステリアでは長いボンネットやVモーショングリルを備えるとともに、日産のフォーミュラEマシンと同様にシルバーとブラックを基調とし、NISMOレッドをアクセントにした特徴的なカラーを採用している。

 スリーピース構造の車体には、脱着可能なフロント・リアセクション、固定式のウィンドウ、LEDヘッドライトとテールライト、調整可能なリアウィングを搭載。全長は4546mm、全高は1212mm、ホイールベースは2750mm。全高は市販モデルのリーフよりも300mm以上低くし、ワイドで低重心なスタンスを実現している。

新型リーフ NISMO RCの全長は4546mm、全高は1212mm、ホイールベースは2750mm