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ポルシェ、2018会計年度で販売台数、売上高、営業利益で新記録。8年連続の成長で25万6255台を販売

2019年3月15日(現地時間) 発表

2018会計年度報告を行なったポルシェAG 取締役会会長 オリバー・ブルーメ氏(左)と、ポルシェ AG 財務およびIT担当 取締役会副会長 ルッツ・メシュケ氏(右)

 ポルシェは3月15日(現地時間)、ドイツ シュツットガルトの本社内において年次記者会見を実施。2018会計年度の販売台数が25万6255台、売上高が258億ユーロ、営業利益が43億ユーロ、利益率が16.6%になることを発表した。販売台数、売上高、営業利益とも最大を記録した2017会計年度を上回り、さらなる記録更新となった。

 年次記者会見は、70周年となった2018年の振り返りから始まった。ポルシェAG 取締役会会長 オリバー・ブルーメ氏は2018年ル・マン24時間レースでの優勝(LMGTE-PRO)や、新型911の発表にふれ、新型911については「その時代、その時代に応えるタイムレスマシーンになっている。新型911は、その走りだけでなく、充実したデジタル機能を持っています。音響センサーによるウェットモードを装備した初めての車です。液晶メーターパネルは10.9インチに大型化していますが、タコメーターはアナログでポルシェならではのデザインとなっています」と紹介した。

2018会計年度報告では、2018年に発売・発表したクルマの紹介が行なわれた
スポーツカーメーカーのポルシェらしく、ニュルブルクリンクのコースレコードについても紹介

 その後、2018会計年度の実績を紹介。2018年の会計年度は記録的なものとなったが、その大きな力となったのは「パナメーラ」であるという。パナメーラの成長率は38%増で販売台数は3万8443台に達した。また、「マカン」は8万6031台、「911シリーズ」はモデル末期にもかかわらず10%増の3万5573台になった。

2018年の販売台数は25万6255台。8年連続で成長し、新記録となった
原動力となったパナメーラの成長
マカンや911も好調なセールスを記録
売上高は10%増の258億ユーロ、営業利益は43億ユーロでこちらも記録となっている
利益率は2017会計年度の17%超を下まわったが、目標の15%以上となる16.6%を達成している。これは自動車会社として驚異的な利益率になる

 地域別ではアメリカが4%増、ヨーロッパが4%減、アジアパシフィックなどで10%増になったとし、とくに中国では12%増となった。

 ブルーメ氏は、「社員のみなさまに18年度にこれだけの実績が出せたことに感謝したい」と述べ、8年連続成長となったポルシェの2018会計年度報告を締めくくった。

2019年の取り組みについて

 2018会計年度報告の後は、2019年の概要について。2019年は、2018年にラグナセカで公開したポルシェ 935を量産に移すほか、ピュアEVであるタイカンを発売していく。

2019年に販売するというポルシェ 935
2019年の大きなトピックとなるピュアEVであるタイカンの販売。ポルシェの2025年へ向けての戦略「Strategy 2025」の大きな柱となる