ST-Xクラス1位のNo.777 D'station Vantage GT3（ASTON MARTIN VANTAGE AMR GT3） 3月23日～24日、鈴鹿サーキット（三重県鈴鹿市）にてピレリスーパー耐久シリーズ 2019（以下S耐）開幕戦「SUZUKA S耐 春の陣」が開催された。
FIA-GT3車両で争われるトップカテゴリーのST-Xクラスから排気量1500cc以下の車両によるST-5クラスまで、計8つのクラスに分けられたマシンが混走するS耐だが、2019年は2017年に新設されたTCR車両によるST-TCRクラスに加え、2018年シーズンに新設されるもエントリーがなかったFIA-GT4車両によるST-Zクラスに4台ものエントリーがあり、賑やかな顔ぶれとなった。
ST-Xクラス（FIA-GT3車両）
トップカテゴリー ST-Xクラスを制したのは、今シーズンにニューマシンを投入したD'station Racingのアストンマーティン“D'station Vantage GT3”だ。周回数は130周、ベストラップは近藤翼選手が51周目に叩き出した2分2秒540で、2位には同じ周回数でMAX RacingのLEXUS RC-F GT3が続いた。
ST-X 2位 No.244 MAX Racing LEXUS RC-F GT3（LEXUS RC-F GT3） ST-X 3位 No.9 MP Racing GT-R（NISSAN GT-R GT3） ST-X 4位 No.83 X WORKS R8（Audi R8 LMS GT3） ST-X 5位 No.112 SATO-SS SPORTS AMG GT3（Mercedes-AMG GT3） ST-X 6位 No.1 GTNET GT3 GT-R（NISSAN GT-R GT3） No.300 TAIROKU RACING Ferrari 488 GT3（Ferrari 488 GT3） ST-Zクラス（FIA-GT4車両）
2018年に新設されるもエントリーがなかったST-Zクラスだが、2019年の決勝レースは3台のFIA-GT4車両によって争われた。制したのはENDLESS SPORTSの“ENDLESS AMG GT4”。2輪ではおなじみのKTMのマシン X-Bow GT4も初登場し2位を獲得した。
ST-Z 1位 No.3 ENDLESS AMG GT4（Mercedes-AMG GT） ST-Z 2位 No.2 ケーズフロンティア SYNTIUM KTM（KTM X-Bow GT4） ST-Z 3位 No.190 BRP Mersedes AMG GT4（Mercedes-AMG GT4） ST-TCRクラス（TCR車両）
注目のST-TCRクラスはシビックが4台、アウディ RS 3が3台、フォルクスワーゲン ゴルフ GTIの計8台がエントリー。うち上位6台が120周を周回する混戦を制したのはAudi Team Marsのアウディ RS 3“Phenomen Mars Audi RS3 LMS”。
ST-TCR 1位 No.65 Phenomen Mars Audi RS3 LMS（Audi RS3 LMS TCR） ST-TCR 2位 No.19 BRP Audi Mie RS3 LMS（Audi RS3 LMS TCR） ST-TCR 3位 No.501 KCMG Annika CIVIC TCR（CIVIC TCR） ST-TCR 4位 No.97 Modulo CIVIC（CIVIC TCR） ST-TCR 5位 No.45 BRIN・NAUB RS3 LMS（Audi RS3 LMS TCR） ST-TCR 6位 No.75 AZIMUTH CIVIC TCR（CIVIC TCR） ST-TCR 7位 No.10 IDI GOLF GTI TCR（Volkswagen Golf GTI TCR） No.108 冴えカノfineレーシングwithRFC（CIVIC TCR） ST-1クラス（ST2～5以外の車両）
規定変更により2019年シーズンからワンメイク用の通称カップカーが参戦可能となったST-1クラス。ポルシェ 911 カップ vs. アウディ R8 LMS カップの2台による対決を制したのは、TRACY SPORTSのアウディ“Z-REX ADVICS R8 TRACY”だ。
ST-1 1位 No.998 Z-REX ADVICS R8 TRACY（Audi R8 LMS CUP） ST-1 2位 No.47 D'station Porsche（Porsche 911 Cup） ST-2クラス（排気量2001～3500ccの4WD/FF車両）
長年スバルと三菱自動車工業の2.0リッター4WDターボの対決となっていたST-2クラスはFFも認められ、2018年に引き続き今シーズンも2.0リッターディーゼルターボのマツダ アクセラが参戦した。
ST-2 1位 No.59 DAMD MOTUL ED WRX STI（WRX STI） ST-2 2位 No.6 新菱オート☆DIXCELエボX（Lancer Evolution X） ST-2 3位 No.17 DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D（AXELA SKYACTIV-D） ST-2 4位 No.7 新菱オート☆NeoGlobe☆DXLエボX（Lancer Evolution X） ST-3クラス（排気量2001～3500ccの後輪駆動）
上位3台が同一周回で争ったST-3クラスは、Le Beausset MotorsportsのLEXUS RC350“DENSO Le Beausset RC350”が制した。
ST-3 1位 No.62 DENSO Le Beausset RC350（LEXUS RC350） ST-3 2位 No.38 ADVICS muta racing RC 350 TWS（LEXUS RC350） ST-3 3位 No.68 埼玉トヨペットGreen Brave GR SPORT マークX（MARK X） ST-3 4位 No.14 岡部自動車YAIMA34Z（Fairlady Z） ST-3 5位 No.39 5ZIGEN ADVICS RC350 TWS TRACY（LEXUS RC350） ST-3 6位 No.15 岡部自動車Z34（Fairlady Z） ST-3 7位 No.34 TECHNO FIRST RC350（LEXUS RC350） ST-4クラス（排気量1501～2000ccの車両）
決勝レースに出場した9台中7台がトヨタ 86というST-4クラスは順位認定されたのが5台。トップは唯一114周を記録した林テレンプSHADE RACINGのトヨタ 86“林テレンプ SHADE RACING 86”。
ST-4 1位 No.884 林テレンプ SHADE RACING 86（TOYOTA86） ST-4 2位 No.310 GR Garage 水戸インター GR86（TOYOTA86） ST-4 3位 No.116 アルカディア号☆WSエンジニアリング☆PRINCE（HONDA S2000） ST-4 4位 No.28 T's CONCEPT 86（TOYOTA86） ST-4 5位 No.8 WAKO'S TRUST 渡邊建設 field WM HPI Vitz（Vitz GRMN turbo） No.18 Weds Sport 86（TOYOTA86） No.86 TOM'S SPIRIT 86（TOYOTA86） No.5 5ZIGEN ADVICS SPV 86（TOYOTA 86） No.104 ROOKIE RACING 86（TOYOTA 86） ST-5クラス（排気量1501cc以下の車両）
出走台数11台と最も多いこのST-5クラスを制したのは唯一のディーゼルターボ車、マツダ デミオの“DXLワコーズNOPROデミオSKY-D”。
ST-5 1位 No.37 DXLワコーズNOPROデミオSKY-D（DEMIO SKYACTIV-D） ST-5 2位 No.70 J'S RACING☆FIT（FIT3） ST-5 3位 No.69 J'S RACING☆FIT（FIT3） ST-5 4位 No.66 odula Idia ROADSTER（ROADSTER） ST-5 5位 No.4 THE BRIDE FIT（FIT3） ST-5 6位 No.101 ヒロマツ デミオ（DEMIO） ST-5 7位 No.168 冴えカノレーシングwith RFC（FIT3） No.78 LOVE DRIVE RACING ロードスター（ROADSTER） No.50 LOVE DRIVE RACING ロードスター（ROADSTER） No.88 村上モータースMAZDAロードスター（ROADSTER） No.888 セレクトホテルヴァーサスレーシングチーム（FIT3） 
