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トヨタ、ニュルの走行経験を基に全長約5.3kmの山間部テストコースを新設
「Toyota Technical Center Shimoyama」の一部として運用開始
2019年4月25日 13:13
- 2019年4月25日 発表
トヨタ自動車は4月25日、愛知県豊田市と岡崎市の山間部に建設を進めてきた新たな研究開発施設「Toyota Technical Center Shimoyama」の一部運用を開始。豊田市の本社地区から約30分の立地に、新たなテストコースとして全長約5.3kmのカントリー路を開設。豊田市の本社地区における研究開発機能を強化していく。
Toyota Technical Center Shimoyamaにはカントリー路、車両開発施設、高速評価路、特性評価路を設置予定。今回、カントリー路を中心とした「中工区」の工事が完了した。2023年度の本格稼働時までに、高速評価路や世界各地の特殊な路面を再現した特性路の「東工区」、車両開発施設を設置する「西工区」を整備していくという。
今回運用を開始した全長約5.3kmのカントリー路は、ドイツにある世界屈指の過酷なコースとして知られるニュルブルクリンクを長年走りこんできた経験を基に、自然の地形を活かした約75mの高低差と多数のカーブが入り組んだ、厳しい走行環境を持つテストコースとして設計。今回の運用開始時には、まず評価ドライバーを中心に約50名が勤務する。
今後、2023年度の本格稼働までに、総額約3000億円を投資して、用地取得や施設建設を進めており、完成時には約3300人の従業員が同施設にて勤務する予定。
新施設の竣工にあたり、社長の豊田章男氏は「Toyota Technical Center Shimoyamaの建設に対し、構想段階から長期間に亘り、さまざまなご助言、ご配慮、ご協力をいただきました愛知県、豊田市、岡崎市、そして何よりも地元の皆さまに心より感謝申し上げます。これまで5大陸走破プロジェクトやニュルブルクリンク24時間耐久レース、世界中でのさまざまなテスト走行などの場などを通じ、道と語り、クルマと語ることで“もっといいクルマづくり”を目指してきました。今回、それらの経験を元に、世界中の多種多様な“道”を新たなテストコースに再現しました。世界中でのテスト走行に加えて、新たなテストコースが再現する厳しい走行環境のもとで、全てのクルマを徹底的に鍛え上げ、クルマ本来の走る喜びを持ったクルマづくりに挑戦してまいります。CASEによるモビリティのあり方が大きく変化する時代だからこそ、現地現物でのリアルなクルマづくり、感性性能には徹底的にこだわり、お客さまに笑顔をお届けできるよう努力してまいります」とコメントしている。