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DTM 開幕戦レポート。2019年はアウディ、BMW、アストンマーティンが参戦

レース1優勝はBMW、レース2でアウディが表彰台独占

2019年5月4日~5日(現地時間) 開催

アウディが表彰台を独占したレース2

 5月4日~5日(現地時間)、ドイツのホッケンハイムリンク(全長4.574km)でDTMが開幕し、レース1とレース2にそれぞれ18台が参加して行なわれた。2018年の最終戦でメルセデスのガリー・パフェットが13年ぶり2度目のチャンピオンに輝いたが、2018年限りでメルセデスが撤退。今期から8台のアウディ、6台のBMWに加え、4台のアストンマーティン「ヴァンテージ」(R-MOTORSPORT)が参戦した。

 アストンマーティンのうち2台は、2018年までメルセデスで活躍していたポール・ディレスタ(2006年のF3チャンピオン)とダニエル・ジュンカデラ(2012年のF3チャンピオン)が起用され、ポール・ディレスタがレース1で3番グリッドを獲得。レース2では7位に入る健闘を見せ、アストンマーティンのポテンシャルの高さを証明した。

 エマーソン・フィッティパルディを祖父にもつピエトロ・フィッティパルディ(WRT Team Sport Audi )がアウディから参戦。レース1は10位、レース2は15位だった。

 なお、10月に行なわれる最終戦のホッケンハイム2では、日本のSUPER GTとのレースが予定されている。

レース1

 34周で行なわれたレース1は、BMWのマルコ・ウィットマン(BMW Team RMG) がポールポジションから1度もトップを譲らず優勝。2位はアウディのマイク・ロッケンフェラー (Audi Sport Team Phoenix)、3位はロビン・フリジン (Audi Sport Team Abt Sportsline)。

 ホッケンハイムに強いBMWのティム・グロック(BMW Team RMR)が4位に、DTM参戦3年目のロイック・デュバル (Audi Sport Team Phoenix)が5位に入った。予選3番グリッドを獲得したアストンマーティンのポール・ディレスタ(R-MOTORSPORT 1 )だったが17周リタイアに終わった。完走は16台。

レース2

 37周で行なわれたレース2では、16番グリッドからスタートしたレネ・ラスト(Audi Sport Team Rosberg)が14周目にトップに浮上し、24~25周に順位を下げるものの26周目に再びトップに立ち優勝した。2017年のチャンピオンで、2018年はチャンピオンを獲得したガリー・パフェットに4ポイントおよばずでランキング2位の勢いは健在。

 2位にニコ・ミューラー(Audi Sport Team Abt Sportsline)、3位にロビン・フリジン(Audi Sport Team Abt Sportsline)が入り、アウディが表彰台を独占。

 アストンマーティンのポール・ディレスタが2レース目で7位に入って6ポイントを獲得した。アウディのロイック・デュバルは6周リタイア。マイク・ロッケンフェラー(Audi Sport Team Phoenix)は7周リタイアに終わった。完走は16台。

セレモニーほか
ポールポジションはBMWのフィリップ・エング(No.25)
アストンマーティンの最上位グリッドはダニエル・ジュンカデラ
ポールポジションからトップを走るBMWのフィリップ・エング
ホッケンハイムでは際立つティモ・グロック(No.16)
レース1では5位をゲットしたロイック・デュバル(No.28)
序盤のポジション争い
スピッツケーレ(ヘアピン)でオーバーランするアストンマーティンのダニエル・ジュンカデラ(No.23)
同国 南アフリカ同士のバトル。アウディのジョナサン・アベルデイン(No.27)をパスするBMWのシェルドン・ヴァンデーリンデ(No.31)
同国 南アフリカ同士のバトル。アウディのジョナサン・アベルデイン(No.27)をパスするBMWのシェルドン・ヴァンデーリンデ(No.31)
メルセデス、BMWと経験豊富なベテランのブルーノ・スペングラー(No.7)
2周目、4番グリッドからポジションを上げ2位を走行するニコ・ミューラー(No.51)
2周目、3番グリッドからポジションダウンで7位を走行するロビン・フリジン(No.4)
2周目で16番グリッドから13位に浮上するレネ・ラスト(No.33)
14位を走行するポール・ディレスタ(No.3)
16、17、18位を走行するアストンマーティン
6位を走行するロイック・デュバル(No.28)
サックスカーブ(スタジアム)でサウンドトラップに入りリタイアしたロイック・デュバル
13周までトップを守るBMWのフィリップ・エング(No.25)
2位を走行するニコ・ミューラー(No.51)にブルーノ・スペングラー(No.7)がつける
ロビン・フリジン(左端No.4)がティモ・グロック(No.16)に迫る
10周目にインをとり、11位に浮上するアストンマーティンのポール・ディレスタ(No.3)
中盤、BMWのジョエル・エリクソンがジョナサン・アベルデイン(No.27)のインをとる
ニコ・ミューラー(No.51)をパスするレネ・ラスト(No.33)
中盤、トップに立つレネ・ラスト(No.33)
ピエトロ・フィッティパルディ(No.21)
中盤、6位を走行するアストンマーティンのポール・ディレスタ(No.3)
中盤、7位を走行するアストンマーティンのフェルディナンド・ヴォン・ハブスブルグ(No.62)
20周目、ピットインの変動で9位を走行するニコ・ミューラー(No.51)
ピットインの変動で4位を走行するアストンマーティンのポール・ディレスタ(No.3)
アストンマーティンのリアヴュー、ダニエル・ジュンカデラ(No.23)
ロビン・フリジン(No.4)
17周目、3位を走行するアストンマーティンのポール・ディレスタ(No.3)
ティモ・グロック(No.16)、ブルーノ・スペングラー(No.7)らBMW同士の争い
23周目、2位を走行するアストンマーティンのポール・ディレスタ(No.3)
24周目、フィリップ・エング(No.25)とジェミー・グリーンの4位争い
ロビン・フリジン(No.4)を交わすマルコ・ヴィットマン(No.11)
ジェイク・デニス(No.76)の走り
ポール・ディレスタ(No.3)
29周目、マルコ・ヴィットマン(No.11)をインから攻めるティモ・グロック(No.16)
アストンマーティンのダニエル・ジュンカデラ(No.23)とポール・ディレスタ(No.3)
サックスカーブ(スタジアム)の観客
16番グリッドからスタートして優勝したレネ・ラスト
表彰台を独占したアウディ
優勝のレネ・ラスト(中央)、2位のニコ・ミューラー(左)、3位のロビン・フリジン(右)
開幕戦を優勝と8位で終え、34ポイントでドライバーズポイントトップのマルコ・ヴィットマン
11位でレースを終えたアストンマーティンのジェイク・デニス(左)と13位のフェルディナンド・ヴォン・ハブスブルグ
7位でレースを終えたアストンマーティンのポール・ディレスタ
5位でレースを終えたブルーノ・スペングラー

【お詫びと訂正】記事初出時、本文内の表記で一部に不適切な部分がありました。お詫びして訂正させていただきます。