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ソニーとマイクロソフト、イメージセンサーとAzure AIテクノロジのハイブリッド統合を検討
2019年5月17日 12:54
- 2019年5月17日 発表
ソニーとマイクロソフトは5月17日、Direct to Consumer(DTC)のエンタテインメントプラットフォームおよびAIソリューション領域において、新たな顧客体験を開発するためのパートナーシップに関する意向確認書を締結した。
この意向確認書ではさまざまな分野での提携が検討されているが、そのなかで半導体とAIの分野での協業も検討されている。具体的には半導体の分野において、新しいインテリジェントイメージセンサーの共同開発の可能性を探っていく。
ソニーの最先端のイメージセンサーとマイクロソフトのAzure AIテクノロジーをクラウドとエッジを跨いでハイブリッドに統合。ソニーの半導体とマイクロソフトのクラウドテクノロジーを活用したソリューションを合わせることで、より強力で便利なサービスを法人顧客向けに提供していくことを目指す。AIについては、マイクロソフトの高度なAIプラットフォームとツールをソニーのコンシューマー製品で採用することを検討するとしている。
ソニーのイメージセンサーは、ADAS(Advanced Driver Assistance Systems、先進運転支援システム)に多く採用されており、今後ADASのカメラはAI機能を搭載する、しかもクラウド接続も行なう方向性が指し示されたことになる。
ソニー 社長 兼 CEO 吉田憲一郎氏のコメント
ソニーは、テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニーとして、世界中の人々を魅了する多くのコンテンツクリエイターに寄り添い、そして、彼らの夢やビジョンを形にするために、最先端の技術を活用した製品を提供しています。プレイステーションは、クリエイティビティとテクノロジーの融合により生まれました。私たちの使命は、このプラットフォームをシームレスに進化させ、最高で圧倒的に没入感のあるエンタテインメント体験を提供し続けるとともに、そうした体験をいつでも、どこでも楽しめるクラウド環境を提供していくことです。長年にわたり、マイクロソフトは競合する領域もありますが、私たちにとって重要なビジネスパートナーです。両社による将来のクラウドソリューションの共同開発が、インタラクティブコンテンツの進歩に大きく貢献すると信じています。また、半導体やAIの分野では、両社の最先端技術を相互補完的に活用することで、社会にとって意味のある新たな価値を創造することができると期待しています。