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トヨタ、ニュル24時間のQFレースで「LEXUS LC」が総合24位完走

佐々木雅弘選手もドライブする「GRスープラ」は規定周回数に届かず

2019年5月18日~19日(現地時間)開催

ニュル24時間のQFレースで総合24位完走を果たした「LEXUS LC」

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ自動車)は、5月18日~19日(現地時間)に独 ニュルブルクリンクで開催された「ニュルブルクリンク24時間レース」の「QFレース(Qualifying Race)」に参戦。102台がエントリーしたこのレースで、SP-Proクラスで出場する「LEXUS LC」が総合24位完走。SP8Tクラスで出場する「GRスープラ」はレース中に発生したトラブルでのピットストップが響き、完走を逃している。

 6月20日~23日(現地時間)に行なわれる「第47回ニュルブルクリンク24時間レース」の予選レースとなる今回のレースで、土屋武士選手、蒲生尚弥選手、松井孝允選手、中山雄一選手の4人が担当するLEXUS LCは6時間を安定した走行で走り切ったが、佐々木雅弘選手、ウヴェ・クリーン選手、ヘルフィ・ダーネンス選手、矢吹久選手の4人がドライブするGRスープラは、スタートから約1時間半が経過した時点でエンジンに燃料を供給できなくなるトラブルが発生。コース上でストップすることとなった。車両の回収後にピットで原因が突き止められ、修理が行なわれてコースに復帰したが、このトラブルによって2時間以上をタイムロス。走行した周回数が規定に届かず、完走が認められない結果となった。

「GRスープラ」は燃料系のトラブルによるロスタイムで完走とはならなかった

 このGRスープラのトラブルについて、田中英幸チーフメカニックは「通常の整備では見ないところで出たトラブルで、24時間レースの前に見つけられたことはよかった。クルマの改善の方向も見えてきました」と解説。また、総合24位完走という結果を残したLEXUS LCでも、タイヤの種類違いによるドライバビリティの一貫性といった課題が洗い出されているという。チームではQFレースで得られたデータを使い、ニュル24時間レースのレース本番までに残された約1か月の期間に準備を進め、両マシンを少しでも「もっといいクルマ」に近づけて本番に挑むとしている。