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トヨタ、タクティーとトヨタ部品共販店の統合を検討。2020年4月にも新会社に

効率化で空いたスペースをモビリティサービスなどに活用

2019年7月22日 発表

 トヨタ自動車は7月22日、国内33社の「トヨタ部品共販店」と、カー用品店「ジェームス」のフランチャイズ事業などを行なう「タクティー」とを統合し、新会社設立の検討を開始したと発表した。事業開始は2020年4月を予定しており、今後詳細を決定していく。

 国内事業の補修部品・用品事業の競争力強化を目的とした今回の統合では、双方の持つ強みやノウハウを結集し、経営資源を総合的・効率的に活用。国内におけるトヨタグループの補修部品・用品の分野における競争力を高めつつ、地域に根差したモビリティサービスなどを加速させることを狙いとしている。

 トヨタ部品共販店とタクティーが統合された新会社では、主に下記の3点を進めていく。

1 日本が直面している労働力やトラックドライバーの不足に対し、従来のトヨタ部品共販店33社がテリトリーを越えて配送体制や倉庫配置などを整備し、効率的な物流ネットワークを構築。

2 安全な運転をサポートする「後付け踏み間違い加速抑制システム」などの純正品の販売・供給に加え、新会社で安全や使いやすさに配慮した商品を企画。ユーザーのさまざまなニーズに対応する「もっといい商品」を提供。

3 トヨタが販売店とともに取り組む「モビリティサービス」や「地域の困りごとサポート」に対し、統合による効率化で空いた倉庫スペースや配送ネットワークの活用を具体化。

新会社の概要(案)

会社名:検討中
事業内容:自動車の補修部品・用品の販売店などへの卸売・供給。カー用品店「ジェームス」のフランチャイズ事業など
所在地:本社は愛知県名古屋市。各県に事業所を展開
事業開始時期:2020年4月予定
資本金:検討中
株主:トヨタ51%、トヨタ販売店合計49%
従業員数:約9300名