7月27日~28日(現地時間)、ベルギーのスパ・フランコルシャンサーキット(7.004km)でインターコンチネンタルGTチャレンジ第3戦、およびブランパンGTシリーズ第7戦となる「第71回 スパ・フランコルシャン24時間レース」の決勝が開催された。
72台が参加して363周で行なわれた決勝レースでは、総合はプロクラスの20号車 リヒャルト・リーツ/ミカエル・クリステンセン/ケビン・エストレ組のPorsche 911 GT3 R(GPX Racing)が優勝した。2位にはプロクラスの998号車 フレデリック・マコヴィッキ/パトリック・ピレ/ニック・タンディ組のPorsche 911 GT3 R(Rowe Racing)が、3位にはプロクラスの4号車 マーロ・エンゲル/イェルマー・ブルマン/ルカ・シュトルツ組のMercedes-AMG GT3(Mercedes-AMG Team BLACK FALCON)が入った。
ポールポジションを獲得した4号車 Mercedes-AMG GT3(Mercedes-AMG Team BLACK FALCON)のマーロ・エンゲル選手(左から2人目) フリー走行、予選が行われた25日は42℃前後の猛暑となったスパ・フランコルシャン周辺。スタートの27日は18℃前後で、スタート前まで激しい雨が降り続いた。16時30分のスタートと同時に雨は止むが、ウェット路面のために3周にわたるセーフティカースタートとなった。天候は霧雨状態が続いたが時折激しく降ることもあり、28日の4時前から朝にかけては豪雨の影響で6時前(約5時45分ごろ)から11時15分(ピットロードオープン)まで約5時間30分にわたりレースは中断。11時30分にラ・ソースを1コーナーとするF1コースをスタートとした再スタートが切られ、レースは363周で終了となった(2018年は511周)。
走行ラインが乾きはじめると、ウェット路面でもスリックタイヤを選択するチームとレインタイヤを選択するチームがあり、タイヤ選択が非常に難しいコンディションだった。完走は51台。
トップを走行するMercedes-AMG GT3 4号車 プロクラスの30号車 マリオ・ファーンバッハー/レンジャー・ファン・デル・ザンデ/ベルトラン・バゲット組のHonda Acura NSX GT3 2019(Honda Team Motul)は、3台のPorsche 911 GT3 R、Mercedes-AMG GT3、Audi R8 LMS GT3 2019 に次いで、6位でチェッカーを受けた。
シルバークラスの22号車 リカルド・サンチェス/マット・マクマリー/フィリップ・フロメンウィラー/ストルアン・ムーア組のHonda Acura NSX GT3 2019(Jenson Team Rocket RJN)も31位で完走した。
プロクラスの18号車 アレクサンドラ・インペラトーリ/オリバー・ジャービス/エドアルド・リベラティ組のNissan GT-R NISMO GT3(KCMG)は18位。予選20番手からスタートしたプロクラスの35号車 千代勝正/松田次生/ジョシュ・バードン組のNissan GT-R NISMO GT3(KCMG)は、スタートから約30分経過したころにオイルに乗った他車にヒットされてスピンクラッシュ。ピットに戻りダメージの修理を行なうも、時間を要して順位を落とし、レース復帰後に追い上げるも39位だった。
37番グリッドからスタートしたプロクラスの00号車 谷口信輝/片岡龍也/アダム・クリストドゥル組のMercedes-AMG GT3(Goodsmile Racing&Type-Moon Racing)は、スタートから2時間で11位にアップする速さを見せたが、スリックタイヤで走行中だった3時半前に急に雨が激しくなった周のブランシモンコーナーで片岡がスピンしてバリアに激突してしまい、26位を走行していたが217周リタイアに終わった。
谷口信輝/片岡龍也/アダム・クリストドゥル組のMercedes-AMG GT3 00号車 プレクオリファイで、片岡龍也選手から谷口信輝選手にドライバー交代するGoodsmile Racing&Type-Moon Racing 千代勝正選手のNissan GT-R NISMO GT3 35号車 Nissan GT-R NISMO GT3 18号車 Honda Acura NSX GT3 2019 30号車 谷口信輝/片岡龍也/アダム・クリストドゥル組のMercedes-AMG GT3 00号車 Honda Acura NSX GT3 2019 22号車 コースアウトして走るAudi R8 LMS GT3 2019 55号車 コースアウトして走るAston Martin Vantage AMR GT3 62号車 コースアウトして走るAudi R8 LMS GT3 2019 25号車 コースアウトして走るFerrari 488 GT3 51号車 トップを走行するMercedes-AMG GT3 4号車 68位まで順位を落としたNissan GT-R NISMO GT3 35号車 Honda Acura NSX GT3 2019 30号車 Aston Martin Vantage AMR GT3 76号車 2時間経過前、レ・コンブ コーナーでクラッシュしたAMクラスのBMW M6 37号車 ブリュッセルコーナーでAMクラスのBMW M6 GT3 9号車とバトルするNissan GT-R NISMO GT3 35号車 レ・コンブ コーナーの立ち上がりでコースアウトするAMクラスのBMW M6 GT3 9号車 Honda Acura NSX GT3 2019 22号車 ナイトセッション中のブリュッセルコーナーからプーオンコーナーのバトルシーン 2018年にはなかったが、2019年は23時に花火が上がった ブリュッセルコーナーからプーオンコーナーに続くバックショット 左リアタイヤがバーストして、ピットに戻る手前のシケインでスピンするPro-AmクラスのFerrari 488 GT3 52号車 夜中4時前後のNissan GT-R NISMO GT3 35号車のドライバー交代 雨が激しくなったHonda Acura NSX GT3 2019 22号車のピット 朝5時前後、ひと息つくNissan GT-R NISMO GT3 35号車のメカニック 激しい雨の影響で28日の早朝5時45分ごろから11時15分(ピットロードオープン)までレースは約5時間30分の中断 11時30分にセーフティカー先導でフォーメーションラップが行なわれた フォーメーションラップ中にオ・ルージュを登りきったところで、ジャンカルロ・フィジケラ選手のFerrari 488 GT3 93号車がストップ 再スタート後、トップでオ・ルージュを通過するAudi R8 LMS GT3 2019 25号車 レインタイヤを装着するNissan GT-R NISMO GT3 35号車。ドライバーは千代選手から松田選手へ 終盤、4位を走行したMercedes-AMG GT3 4号車 終盤、ダメージを受けたマシンで走るNissan GT-R NISMO GT3 18号車 右リアのタイヤバーストでピットに戻るNissan GT-R NISMO GT3 35号車 右リアのタイヤバーストでピットに戻るBMW M6 GT3 34号車 トップを走行するAudi R8 LMS GT3 2019 1号車。しかし、ゴール約2時間前にスピンしてタイヤバリアにヒットしてしまう チェッカーから約1時間前のタイヤ交換で、雨が降る中スリックタイヤを装着するNissan GT-R NISMO GT3 18号車 チェッカーから約1時間前のタイヤ交換で、レインタイヤを装着するBMW M6 GT3 9号車 チェッカーから約1時間前のタイヤ交換で、雨が降る中スリックタイヤを装着するMercedes-AMG GT3 999号車 チェッカーから約1時間前のタイヤ交換で、雨が降る中スリックタイヤを装着するNissan GT-R NISMO GT3 35号車 優勝したPorsche 911 GT3 R 20号車 6位のHonda Acura NSX GT3 2019 30号車 18位のNissan GT-R NISMO GT3 18号車 31位のHonda Acura NSX GT3 2019 30号車 39位のNissa GT-R NISMO GT3 35号車 優勝したPorsche 911 GT3 R 20号車のケビン・エストレ選手