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ホンダ、間もなく開幕するF1 2020年シーズンに向けた合同テストに参加

「アストンマーティン・レッドブル・レーシング」「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」の2チーム4台体制

2020年2月19日 発表

アストンマーティン・レッドブル・レーシングの新マシン「RB16」

 本田技研工業は2月19日、2020年シーズンのFIA F1世界選手権開幕に向けて、ホンダ製パワーユニット(PU)を搭載したマシンの合同テストがスタートすると発表した。2月19日~21日、2月26日~28日の計6日間にわたって行なわれるテストの状況については、「Honda F1公式サイト」で更新される。

 ホンダのPUを搭載するのは、昨年はRed Bull Toro Rosso Honda(レッドブル・トロロッソ・ホンダ)として参戦し、今年から名称を変更するScuderia AlphaTauri Honda(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)と、Aston Martin Red Bull Racing(アストンマーティン・レッドブル・レーシング)の2チーム4台。ホンダは、約2か月という短いオフシーズンの期間中、さらなる競争力の向上を目指してそれぞれのチームとともに懸命な準備を進めてきたという。

 F1の2020年シーズンは3月13日(現地時間)にオーストラリアGPからスタート。11月29日(現地時間)のアブダビGPまで全22戦が行なわれる。

 本田技研工業 ブランド・コミュニケーション本部長 森山克英氏は、「今年もF1のプレシーズンテストが始まります。昨年、2年目となったスクーデリア・トロロッソとは、チームの歴史上初となる1シーズン2度の表彰台を獲得。また、レッドブル・レーシングとのパートナーシップ初年度となった昨年は、シーズンを通じてお互いのパフォーマンスを高め合うことで、フェルスタッペン選手が3勝、ホンダとしても2006年以来の勝利を挙げるなど、初年度から大きな躍進を遂げることができました。2チーム4台体制で初めてシリーズを戦いましたが、トップチームとの差を改めて実感した1年でもありました。今年も、トロロッソから名を改めたアルファタウリとレッドブルの2チーム4台体制で戦います。両チームとともにシーズン序盤から昨年を上まわる競争力を発揮し、さらなる高みを目指していける1年とするために、まずは今回のテストでしっかりと走り込み、多くのデータを収集することが重要になります。ここから開幕戦に向けた準備の総仕上げを急ピッチで進め、いつも応援してくださるファンの皆さまと、昨年以上の興奮と歓喜を共に味わえるシーズンにしたいと思っておりますので、引き続きご声援をよろしくお願いいたします」とコメントしている。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの新マシン「AT01」

 ドライバーは昨年から続投となるピエール・ガスリー選手(10号車)と、ダニール・クビアト選手(26号車)の2名。

チーム代表 フランツ・トスト氏のコメント

 新生アルファタウリとしてのデビューイヤーとなる今シーズンは、ホンダと迎える3年目のシーズンでもあります。2017年にホンダと初めてのミーティングを持ったときから、われわれの関係性は素晴らしいものでした。互いを信頼し、リスペクトするその姿勢は、年を経るごとに強固なものになっていると感じています。チームとして過去10年間で最高の成績となった昨シーズンにおいて、ホンダがもたらしてくれた信頼性とパフォーマンスは、成績向上のための重要なファクターになりました。このスポーツでは継続性が非常に大きな意味を持ちますので、パートナーシップ3年目となる今年は、ホンダとともにさらなる前進を果たすことができると考えています。

アストンマーティン・レッドブル・レーシング

 ドライバーはこちらも昨年から続投となるアレクサンダー・アルボン選手(23号車)と、マックス・フェルスタッペン(33号車)の2名。

チーム代表 クリスティアン・ホーナー氏のコメント

 パートナーシップの1年目となった昨年、ホンダはシーズンを通してコンスタントにPUの改善を続け、そのパフォーマンスをどんどん力強いものにしていきました。2年目のシーズンへ向けたオフシーズン中の彼らの仕事ぶりは非常に印象的で、(今年のマシンである)RB16に合わせたPUを搭載するプロセスは、昨年よりもさらにスムーズなものになりました。その精巧さは芸術品といっても過言ではありません。フェルスタッペンとアルボンの両ドライバーは非常に高いモチベーションでシーズンに臨んでいますし、2019年をポジティブな形で終えたことにより、チームの中でも新シーズンへの期待感が高まっています。ホンダはわれわれと同じく情熱的なレースチームですので、一緒にいい成績を残したときには彼らの中にあるレース屋としてのプライドを感じることができます。私たちはともに同じゴールを描いていますので、その目標に向けてメルセデスとフェラーリに対してどれだけチャレンジしていくことができるのか、非常に楽しみにしています。