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Carstay、医療施設にキャンピングカーを無償提供する「バンシェルター」プロジェクト

新型コロナウイルスの早期収束に向け始動

2020年4月23日 発表

 キャンピングカーなど車中泊仕様のクルマのシェアサービスなどを展開するCarstayは4月23日、新型コロナウイルス感染症の早期収束に向け、医療機関の病床や休憩所などの不足を解消するために、キャンピングカーやキャンピングトレーラーなどを無償で貸し出すプロジェクト「バンシェルター」の開始を発表した。

 バンシェルターは、クルマでの“旅ライフスタイル”を提案するカーライフジャパンと共同運営するプロジェクトとなり、キャンピングカーや、自動車で牽引可能なトレーラーなどの事業者と連携し、医療機関向けに合計100台以上の車両提供を目指すとしている。

バンシェルター概要

 また、Carstayは、同プロジェクトの助成支援を全国各地から募るために、全国のくるま旅、アウトドア、キャンピングカーなどの関係者や賛同者から合計1000万円の協力資金の調達を目指し、クラウドファンディングをCAMPFIREにて開始。クラウドファンディングにより集まった支援金は、キャンピングカー貸出にかかる費用に充当し、支援者には新型コロナ収束後に楽しめる、各種アウトドアチケットのリターンが渡される。

 CAMPFIREサイト:「新型コロナ収束後の楽しみが支援に繋がるキャンピングカーで医療現場を支援しよう」

支援の仕組み

バンシェルタープロジェクト概要

 バンシェルターはCarstayが最前線で闘う医療関係者を支援する目的で、同社サービス“バンシェア”を軸に、キャンピングカーのレンタル会社や保有者と共に、新型コロナウイルス感染症の早期収束に向けて支援し、再びくるま旅・バンライフを楽しむことができる社会を取り戻すために発足したプロジェクト。このバンシェルタープロジェクトにて医療施設は、キャンピングカーやトレーラーなどを無償で約1か月間2台~を借りることができ、期間終了後は、同社のカーシェアサービス“バンシェア”を介して有償で継続利用が可能となる。利用終了後の車両の消毒は医療機関が行なう。

 すでに4月10日より、川崎市立井田病院にキャンピングカーおよびトレーラーの無償貸し出しを開始。現在、医療機関を募集しており、今後は関東から順次全国へと拡大させるという。

キャンピングカーや車中泊仕様のクルマは「可動産」として活用できる

プロジェクトで解決したい課題と提供するソリューション

 新型コロナウイルス対策ダッシュボードによると、日本全国における感染症病床使用率は100%を超え、特に東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・福岡県では、患者数が病床数を大きく上まわり、早急な病床の拡充が求められている。海外ではすでにキャンピングカーを“シェルター”として利活用している医療施設や、ウイルス感染から隔離するためにキャンピングカーを利用する人たちが増えている。

 日本RV協会によると、キャンピングカーの国内保有台数は約12万台と右肩上がりで、過去15年間で2倍も増加しており、車中泊仕様のクルマを含めると、全国各地で200~300万台の車両があるとCarstayでは推定。緊急事態宣言の外出自粛を受け、放置されている“遊休状態”のキャンピングカーや車中泊仕様のバンなどをバンシェア車両登録サイトに登録することで、今回のような緊急事態時での利用促進が図れるとしている。

バンシェルター実行委員会

・運営:Carstay株式会社、株式会社カーライフジャパン
・協賛:株式会社ワンズネットワーク、株式会社エアサポ、株式会社MIC、キャプテンスタッグ株式会社、キャンピングカー株式会社、Moving Base
・協力:一般社団法人日本カーツーリズム推進協会(JCTA)、アンター株式会社、タビワライフ