ニュース
「グランエース」や「N-VAN」ベースなど個性豊かなキャンピングカーが集結。「ジャパンキャンピングカーショー 2020」レポート
2020年2月3日 13:02
- 2020年1月31日~2月2日 開催
1月31日~2月2日、幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)展示ホール1~4において、「ジャパンキャンピングカーショー 2020」が開催された。
このイベントは例年この時期に開催されている国内最大級のキャンピングカーショーで、今年は展示面積を拡大するとともに出展台数も300台以上と過去最大規模での実施となった。初日となる1月31日にはJRVA(日本RV協会)会長 降旗貴史氏があいさつ。過去最大規模での開催となったことに触れ、「この会場できっと何かが見つかる楽しい1日を過ごしていただけることを願っています」と述べるとともに、イベントの開幕を宣言した。
続いてステージではRVやキャンピングカー好きの著名人を毎年1名認定、表彰している「キャンピングカーアワード」が発表された。第8回となる今年はテレビドラマ「ゆるキャン△」で主演の志摩リン役を演じる女優 福原遥さんが受賞。副賞としてダイレクトカーズがリリースしているキャンピングカー「リトリート」が1年間貸与された。
受賞について福原さんは「すごい嬉しいです。私は普段からアウトドアが大好きで、旅行したりバーベキューしたりするのもすごく好きなんです」とプライベートでもアウトドア派な一面を披露するとともに、「(ドラマでも)キャンプの魅力を最近すごくたくさん感じることが多かったので、今回このような機会にとっても素晴らしい賞をいただけて本当に光栄だなと思います」とコメント。キャンピングカーについては未体験としつつも、「小さい頃から憧れがあって、クルマの中で料理を作れたり寝泊まりできたりとか、クルマ1台でどこにでも行けるので素晴らしいものだなと思っていました」と語り、早く乗って車内で料理を作ってみたいと笑顔を見せた。また、「行きたいところは?」との質問には、ドラマの舞台にもなった「ふもとっぱらキャンプ場」(静岡県富士宮市))を挙げ、「景色が本当に素敵だった」「景色を見ながらまったり過ごしたい」と、富士山を望む広大なキャンプ場に思いを馳せていた。
多彩な車種をベースにしたキャンピングカーが一同に
300台を超えるキャンピングカーは、大型の輸入車をはじめトレーラーやトラックベースなど多種多彩。ここ数年で高い人気を誇っているのが「バンコン(バンコンバージョン)」と呼ばれる、ミニバンをベースにしたモデル。中でもトヨタ自動車「ハイエース」は、扱いやすいサイズと室内の広さで多くのビルダーからさまざまなレイアウトの車両がリリースされている。また、最近人気となっているのが軽自動車をベースとしたモデル。こちらはどこにでも行ける手軽さと、維持費の安さといったあたりがポイントだ。今回は国産車をベースとしたモデルから気になったクルマをピックアップして紹介したい。
トイファクトリー
開場前から報道陣の注目を集めていたトイファクトリー。別記事でも紹介しているが、そのお目当てはブランニューモデル、トヨタ「グランエース」をベースにしたキャンパーのプロトタイプだ。車両は1月になってから納車されたとのことで、内装にはまだ手が付けられていないものの、堂々たるボディにポップアップルーフの組み合わせはなかなかに目を惹く仕上がり。今後、ユーザーからのフィードバックを元に内装レイアウトを考えていくという。これからの展開が楽しみなモデルだ。
一方、ニューモデルとしてはハイエースベースのオリジナルモデルを新内装とした「Casa HOME STYLE EDITION」をラインアップ。ナチュラルカラーの家具にグリーンのシート表皮を組み合わせ、アクセントにタイルなどを用いた北欧テイストのインテリアはオシャレな雰囲気満点だ。
西尾張三菱自動車販売
オリジナルキャンパーをリリースする三菱自動車工業のディーラー。「デリカ D:5」をベースにした「D-POP」は、ポップアップルーフを装備することで、大人2名の就寝を可能としたモデル。ルーフテント部はメッシュ生地を備えた3ウェイ構造。ルーフを閉じた状態での車高は1990mmと多くの駐車場に対応しているのも嬉しい。オプションのベッドキットを装着すれば、車内でも2名の就寝が可能となる。
日産P'sフィールドクラフト
日産自動車のミドルサイズミニバン「セレナ」をベースとしたオリジナルキャンパー「P-SV」。ポップアップルーフ内に広がるアッパールームは1100×2250mm(幅×奥行き)と、大人2名がゆったり就寝できる広々サイズ。オプション設定されているアンダーベッドはマットを装着するだけの簡単設計で、こちらも大人2名がゆったり寝ることができる。ベッド未使用時はノーマルモデルと同じく7名または8名乗車が可能と、ノーマルモデルと変わらない使い勝手となっている。
フロット・モビール
日常の足としても使いやすいサイズの日産「NV200」をベースにした「シュピーレンNV」。今回の出展車両はバンモデルをベースとすることで乗車定員を3名としつつ、ベッドとラゲッジのスペースを最大限に確保。就寝定員は2名。
ホワイトハウスキャンパー
ポップアップルーフと言えば、ホワイトハウスキャンパーも外せないビルダー。数多くのモデルを展示していたが、注目したいのは本田技研工業「N-VAN」をベースにした新型キャンパー。限られた空間を巧みに利用したレイアウトは多くの来場者の注目を集めていた。
バンテック新潟
「バンレボ」ブランドでオリジナルキャンパーをリリースするバンテック新潟。その中でも人気となっているのが、ミニバンベースの「MR(ミニバンレボリューション)」。紹介するのはトヨタ「エスクァイア」ベースのモデルで、ベッドはもちろんシャワー付きシンク、電子レンジ、FFヒーターなどフル装備となっている。普段は通勤や買い物に、週末はキャンプにとマルチに使える汎用性が魅力の1台だ。
タイヤやカーナビなどの用品ブースも
冒頭でも書いたように、展示面積が増加したことにより用品関係の展示もパワーアップ。キャンプ関連はもちろん、タイヤやカーナビといったカー用品メーカーの出展も。
ミシュラン
欧州タイヤ・リム標準規格(ETRTO)に設定される「CP(キャンピングカー)規格」に対応した「AGILIS CAMPING」を展示。一般的なLT/C規格のタイヤでは空荷から満載までと幅広い対応が求められるのに対し、こちらはキャンピングカーでの使用を想定し高負荷(高荷重)域での常用を可能としている。
カロッツェリア
大型のキャンピングカーが展示されるカロッツェリアブース。ついにキャンピングカーも販売か! と思いきや、実はこれ、キャンプ好きを公言しているレーサー、小林可夢偉選手の愛車。展示は車載向け通信サービス「docomo in Car Connect」対応の新サイバーナビをアピール。カバーエリアが広く、定額&速度制限なしの同サービスはキャンピングカーにはピッタリだ。
パナソニック
パナソニックは、多くの車種に取り付け可能な大画面ナビ「CN-F1」シリーズを中心に展示。ブース内に展示されている車中泊仕様のジムニーにはフラグシップモデル「CN-F1XD10B」が装着されており、ナビはもちろんエンタメ性の高さもアピールしていた。